TPP交渉から撤退を
日米2国間交渉も監視しよう
安倍政権の公約無視を批判
関連/TPP考える連続講座(第3回)
「STOP TPP!! 官邸前アクション」実行委員会は3月4日、首相官邸前でTPP交渉からの撤退を求める行動を行いました。
日本消費者連盟共同代表の山浦康明さんがあいさつし、「TPP交渉本体の結果だけではなく、日米2国間交渉も監視し、やめさせていく運動を続けていく必要がある」と話しました。
ミュージシャンの浦邉力さん(48)は歌とスピーチで「才能のないお金持ちがもうけのために、才能のある貧しい人を殺していては、文化が滅びてしまう。TPPはやめましょう」と訴えました。
農民連の齋藤敏之常任委員と青年部の渡邊信嗣事務局長がマイクを握って訴えました。齋藤さんは「公約では耕作放棄地対策として導入されるはずだった農地中間管理機構は、要綱に『農地として利用が困難な土地は借り入れない』と公約無視の内容になっている。TPPでも農政改革でも国民をだます公約違反は許されない」と安倍政権の公約無視の姿勢を批判しました。渡邊さんは「私たちの未来や、先人の血と汗と涙の詰まったふるさとを売り渡すTPPを許すわけにはいかない。ご一緒に頑張りましょう」と訴えました。
行動には日本共産党の紙智子、吉良よし子両参院議員、社民党の福島瑞穂参院議員も参加し、あいさつしました。
国際連帯を盛り上げよう
遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーンは3月3日、遺伝子組み換え食品からTPPを考える連続講座の第3回を開きました。農民連の真嶋良孝副会長が「食べものが危ない! 〜食料主権とTPP」というタイトルで講演を行いました。
真嶋副会長は2月に行われたTPP閣僚会合について「何一つ決まっていないのと同じ」と話し、「ドーハ化して交渉がとん挫する可能性もある」と交渉が「漂流」する可能性を指摘する一方、「共同声明には(全自由化を目指す)目標の達成に努力を注ぐともうたわれており、手放しで喜ぶわけにもいかない」と危惧を表明しました。
交渉の現状と各国の情勢を解説した真嶋副会長は、「TPP反対の国際連帯が盛り上がれば、交渉を止めることにつながる。そのために全力を尽くしていく」と決意を述べました。
参加者からは、「非常に幅広い問題であるのに、詳しく話してもらえて勉強になった」という声が上がっていました。
おわび 3月10日付5面「支援提供された軽トラック」の見出しで、矢本農民連会長の名前は三浦勝志さんでした。おわびして訂正します。
(新聞「農民」2014.3.17付)
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