“控除などの仕方わかった”
岩 手
西根農民組合が税金学習会
岩手県の西根農民組合は2月22日、八幡平市の大更公民館で税金学習会を行い、10人が参加しました。
講師の久保田彰孝・県農民連会長が農業をめぐる情勢、今年の税制の改正点、計算の注意点を話しました。その後、「生命保険控除は介護分も適用になるのか」「井戸の工事をしたが、工事代金すべてを基礎価格にしてよいのか」などの質問がだされました。
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西根農民組合「税金学習会」で講演する久保田会長 |
高橋悦郎・八幡平市議(日本共産党)は「要介護度3の人のもとに市役所から障害者証明書が送られてきた。これは農民組合の活動の成果だ」と述べました。
参加した佐々木新一さん(畜産)は「医療費控除の計算の仕方がわかった」と喜んでいました。参加者は今後、16回の班会議と「TPPに反対する集会」の開催を確認し合いました。
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組合員のAさん(たばこ農家)は昨年、母と妻を続けて亡くし、一人暮らしをしながら、たばこ畑は人に貸していました。
近くに住んでいた、西根農民組合の遠藤庸悦副組合長が様子をうかがいに訪ねました。Aさんは「農業をやっていないし、税金申告はしない」とのこと。そこで遠藤さんは、「申告は義務です。税金ばかりでなく、病院、社会福祉の算定の基礎になります」と説明すると、「わかりました。教えてください」と、申告することになりました。
遠藤さんは「税金申告をする気力さえなくしている人もいる。農民組合は、そういう人たちの生活を守る手助けも考えなければならない」と話していました。
(岩手・西根農民組合 鈴木 實)
(新聞「農民」2014.3.10付)
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