雪の中のせん定作業山形県南陽市
極められない最高難度の技術山形県南陽市は、例年に比べ雪が少ないとはいっても、田んぼや畑にはまだ60センチ程の雪が残っています。この時期の果樹農家の主な仕事と言えば「せん定」作業です。正式には「整枝せん定」といい、「整枝」と「せん定」に分けられます。いろいろな考え方がありますが、簡単に言えば「整枝」は木を大きくとらえ樹形や樹勢を整える作業。「せん定」はより細部を見ながら果実の着果量や品質を向上させる作業。同じ枝を切る作業ではありますが、考え方が大きく異なります。
私は農業を始めて18年。毎冬いくつものせん定講習会に参加して、勉強を重ねています。しかし私などはまだまだ「ひよっこ」で、80歳近いおじいさんまでが同じ講習会で学んでいます。生涯勉強といわれる農業の中でも、なかなか極めることのできない最高難度技術の一つと言えると思います。したがってこの技術を身に付けられれば、同じ面積の畑でも高品質の果実が大量に収穫できます。農家の収入を左右する重要な作業だからこそ、とても充実したやりがいのある作業です。
例年どおり順調≠ノ遅れてます若手研究会を発足もっと理解が深められる講習会がほしいということで、10年ほど前から市内の若手農家で研究会を発足させました。ベテランと一緒では質問できないような「あたりまえ」のことや「つまらない」ことも質問しやすく、とても勉強になっています。葉っぱが落ちると同時に始まったせん定作業は、木が芽吹く4月まで続けられます。しかし私の仕事は例年通り順調に遅れています。 (山形県農民連青年部 渡沢寿)
わが家のシクラメンが咲いた去年から育てているシクラメンに花が咲きました。ひなまつりを祝ってくれるように。上から見た花は矢車のようで、自然の造形の美しさに感嘆します。
(3月3日) (愛知県津島市 桜井久美子)
(新聞「農民」2014.3.17付)
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[2014年3月]
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