「農民」記事データベース20140331-1111-09

旬の味


 雪がこんなに降るものだと初めて知った。長野県南信地域は雪の少ない地域である。それがどうしたことか、普段なら30秒で着く鶏舎に行くのに、雪をかき分け30分もかかった▼私の家では、鶏舎として使っていたハウス5棟が全壊し、木造鶏舎の屋根があちこちゆがんでしまった。ハウスは潰れたものの、奇跡的に鶏は1羽の被害も出さずに済んだ。ハウスの中にあった採卵箱や止まり木がつっかえ棒になり、わずかながらスペースが確保されていたのが幸いしたようだ▼近隣でも多くの農家のハウスや施設が、被害を受けている。ある人は、資材を潰れたその日に発注したが、まだ届いていないという。全国各地同じような状況で、どこを探してもハウス資材は品薄だ。私の家では早期の再建をあきらめ、木造や別の方法での建て替えを検討している▼国も県も支援策を打ち出している。農家にとって再建は一刻を争うが、すべての支援が出そろうには時間がかかりそうだ。農家の判断に任せた柔軟な支援を希望する。

(よ)

(新聞「農民」2014.3.31付)
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2014年3月

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