2009年6月
■2009年6月29日(第882号)
- おいしい無農薬茶もっともっと飲んで
- 忙しい農作業が一段落。ほっとひと息つきたいとき、皆さんは何を飲んでいますか? 急須に新茶を入れて、ゆっくり味わってみてはいかがでしょう。静岡県・藤枝市農民組合の仲間たちは、30年以上にわたって「無農薬」のお茶づくりに取り組んできました。こだわりのおいしいお茶を多くの人たちに飲んでもらいたいと、販売にも力を入れています。
- 農地法改悪の強行に抗議する
- 一、6月17日、参院本会議で農地法改悪案が可決・成立した。法案には自民党、公明党、民主党が賛成し、日本共産党、社民党、国民新党などが反対した。農外企業や外資までも農業への参入を自由化し、農地の所有に道を開くことへの批判が日に日に広がっている中での採決強行は断じて容認できない。
- 農林中金09年3月末決算をみる/農地法の骨抜き許さない
- 農林中央金庫は5月27日、3月末決算を発表しました。それによると、経常損失は図で見るとおり、前年度の3527億円の黒字から一気にマイナス6127億円へと赤字転落、当期純損失は6721億円と史上最悪の決算となりました。
- 農のこころ
- 薯掘られ婆ら出動獣あと
- 農民連の要求と提言(1/7)/(2/7)/(3/7)/(4/7)/(5/7)/(6/7)/(7/7)
- 命の糧である食と農が、いま根本から揺らいでいます。
- たまには息抜きもいいもんさぁ/来年はもっと収量増やすぞ!/政治の毒を取り除きましょう
- 西根農民組合は6月7日、田植え作業の慰労をかねて秋田県の大湯温泉に毎年恒例のバス旅行を行い、20人が参加しました。
- 農業が輝く村に/わが家のさつき 百花繚乱
- 雄大な八ケ岳連峰のすそ野に広がる長野県南牧村(人口3300人)は、標高1000メートルから1400メートルの野辺山高原に位置し、ハクサイ、キャベツ、レタスなど全国有数の高原野菜の産地です。この地に農民連の会員、菊池幸彦さん(67)が村長に就任して1年半がたちました。「安全な食は、安全な大地から」をスローガンに「農業が輝く村づくり」を着実に進めています。
- 旬の味
- 農地法改悪案が参議院でも可決され成立した。国会から遠く離れた農村では、いまだ痛みとして伝わってこないのだが、確実に大波が、その前ぶれとして伝わってくる。それは農業委員会の弱体化だ
■2009年6月22日(第881号)
- 農地法改悪案 いよいよ参院で審議ヤマ場/参院論議 矛盾に満ちた内容明らかに
- 国民大運動実行委員会など3団体は6月10日、国会前で「海賊対処」派兵新法案や農地法改悪案に反対する集会を開き、300人が参加。農民連も北海道、秋田、新潟、富山、茨城、東京、神奈川から駆けつけました。
- 企業の農地利用を規制せよ
- 日本共産党の紙智子議員は、6月9日の参院農水委員会で、東京ドームの1・5倍の広さでトマトを生産し農業に参入したオムロン(北海道・千歳市)が撤退した事例を示して、「もうからないと撤退する企業では、耕作放棄地の解消にはつながらないし、逆に広大な耕作放棄地をつくっている」と批判しました。
- 憲法審査会立ち上げ反対/審査規定強行に糾弾声明を発表
- 農民連や全労連など、労働組合や民主団体で構成する憲法改悪反対共同センターは6月6日、東京都内で「憲法闘争の発展をめざす第8回全国交流集会」を開催しました。国会で、海賊対処法の制定や、改憲案を審議する憲法審査会の規定づくりなど危険な動きが強まるなかで、憲法を守るたたかいを急速に強めようと、全国から177人が参加して討論しました。
- 新聞「農民」読者48人ふやす 最高時を回復し大会開催
- 滋賀農民連は5月30日、近江八幡市で第33回定期大会を開き、県下から代議員50人が参加しました。
- ずばぬけて高い日本の農地の人口扶養力
- 財界や政府、御用学者は、日本農業を過保護で国際競争力のない“ダメ産業”であるかのように描き出し、「だから構造改革が必要だ」というワンパターンの議論を展開しています。また「日本農業はあまりにも零細であり、国際標準である最低10ヘクタール以上の農家に集約することをもっとスピードアップする必要がある」という珍論を堂々とのべる“有識者”もいます(経済財政諮問会議=06年11月2日=で、八代尚宏・国際基督教大教授)。しかし、農家の経営規模は、0・5ヘクタール(中国)から3000ヘクタール(オーストラリア)まで千差万別であり、「国際標準」などというものはそもそも存在しません。
- 農のこころ
- 片減りの鍬洗ふ瀬に夕かっこう
- 「試論 ペンと戦争」「山は清く水は清き」
- 農民連の元代表常任委員、小林節夫さんが今秋、「試論 ペンと戦争」「山は清く水は清き」の2冊を出版します。福島県農民連の佐々木健三さん(前農民連会長)や前田新さん、根本敬さんらが呼びかけ人になって「『試論ペンと戦争』を出版する会」を立ち上げました。
- 楽しい写真教室〈最終回〉
- 「写真は感性と表現力」ともいわれます。撮影者が感じたものを独創的に表現するためには、撮影者が意図とする結果になるよう、カメラを操作することが必要です。
- 小規模農民の権利を守ろう
- ビア・カンペシーナ(LVC)東南・東アジア地域は5月26〜29日、タイのチャチュンサオ県でAOP(貧困者連合)・NPF(タイ北部農民連合)主催による第2回小農民権利研修会を開き、地元タイをはじめ、インドネシア、東ティモール、韓国、日本から7つの農民組織が参加しました。日本から参加した農民連・国際部員の武田伸也さんのリポートです。
- イノシシとの闘い今昔
- 古来より人々は、農産物に被害を与えるイノシシやシカの侵入を防ぐために、共同で「シシ垣」と呼ばれる石垣や土塁を築いてきました。当時は現場にあるものを材料にして、石の多い所では石垣が造られ、木や竹を使った柵や、土をこねて粘土状にして積み上げた土塁も造られました。
- 旬の味
- 甘藷(かんしょ)の作付けがほぼ終わりに近づいたころ、関東や関西の中学生が修学旅行をかねて、私のところにも農業体験に来る予定だった。しかし、残念ながら新型インフルエンザの影響で中止になってしまった
■2009年6月15日(第880号)
- 地球温暖化/なくせ公害 守ろう地球環境
- 2013年以降の地球温暖化対策の国際的枠組み作りに向けて、6月1日から12日にかけて、ドイツのボンで開かれている国連の会議に合わせて、麻生首相は6月中旬にも日本の中期削減目標を決定し、発表するとしています。地球温暖化問題に詳しい早川光俊さん(地球環境と大気汚染を考える全国市民会議「CASA」専務理事、弁護士)に聞きました。
- 泉州農業の輝く未来は?/新たな農業振興策スタート
- 「泉州農業の現在と未来を考える会」(木下良三代表)は5月18日、大阪府泉南市で「泉州農業の未来像を求めて」をテーマに会合を行いました。生産者や消費者、商工業者、研究者など26人が参加して、都市農業の問題点などを活発に話し合いました。
- 価格保障・後継者対策・補助事業…
全農家対象にした施策を/「税金運動」を日常的取り組みに
- 山形県農民連は5月29日、農民連も応援して2月に当選した吉村美栄子県知事と会い、県の農業施策について要請書を提出し懇談しました。花烏賊義廣会長をはじめ、県内各地から約20人が参加。日本共産党の渡辺ゆり子県議が同席しました。
- 農のこころ
- 麦秋の穂の一粒に地球危機
- 汗にじませて摘蕾作業/この写真は何?
- 5月10日、晴れわたる青空の下、久留米市田主丸町にある田中繁樹さんの柿畑にエフコープ(本部・福岡市)の組合員さん家族4組と職員、役員さんなど20人が集まり、2回目の「柿の木講座」が行われました。
- 本の紹介/宇野忠義著 青森農業は生き残れるか
- 本書は、弘前大学を定年退官した宇野忠義さんが、“第二のふるさと”ともいうべき青森の農業再生を願って書いた本です。
- 楽しい写真教室
- 一般的なカメラは大別して3つに分けられます。
- 田植え
- “愛♥LOVE9条”の字/平和を考える出会いに県外からも、20代も多く/ちびっ子たちは夢中 ツアー130人/小雨のなかにぎやかに料理囲んで交流
- 旬の味
- これまでも農地法改悪は、執拗(しつよう)に行われてきた。しかし、今度の農地法「改正」案によって、農民を農地から切り離し、大企業による利益優先の農業が、いよいよ進められる
■2009年6月8日(第879号)
- 真に農業守る道見きわめよう/世界が注目する運動さらに大きく
- 国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は5月23日、東京・新宿農協会館でシンポジウム「一大事!私たちの“食と農”」を開催し、農地法改悪など、動きが急になっている農政の問題について討論しました。会場は140人の参加者で満席になり、「食と農を守ろう」という熱気にあふれました。
- 国民の声強め必ず廃案に/“異議あり、農地法改悪”
- 安保破棄中央実行委員会など3団体は5月27日、国会前行動を行い、「海賊新法、ばらまき予算、増税を許すな」と350人が参加しました。農民連は本部のほか、東京、千葉、神奈川、茨城、岩手の各都県連もかけつけました。
- 農地法改悪絶対許さない/富山県農民連が農業会議と懇談
- 茨城農民連は5月16日、石岡市で、駒澤大学名誉教授の石井啓雄さんを講師に「農地法『改正』―なにが問題か」と題して学習会を開き、農業委員や地方議員ら37人が参加しました。
- 農のこころ
- 落着きし植田の朝が香りくる
- 第25回JA全国大会 組織協議案を読む 》下《
- 協議案では、3つの重点取り組み事項で、以下に見るような市場原理主義そのものの方針を提言しています。
- 楽しい写真教室
- 働く人、遊んでいる子ども、スポーツを楽しむ人など、いろいろな人物を撮影する機会もあるかと思います。どんな場面であれ、対象となる人の熱心さが伝わるような、いきいきとした表情や美しさを感じさせる写真を撮りたいものです。
- 長野 佐久産直センター直売所「みよた店」オープン/CD「草の根のうたびとたち」発売
- 長野県御代田町に、地域住民の交流の拠点が誕生しました。佐久産直センターは5月9日、直売所「みよた店」をオープン。開店当日は、レジに30人以上の行列ができるほどの買い物客でにぎわいました。
- 休耕田を復田して はじめての田植え/サツマイモの苗600本植える
- 「減反で荒れた休耕田を復田して米づくりをしよう」―千葉県農民連・船橋農産物供給センターと東都生協(東京・世田谷区)が、昨年12月からスタートさせたプロジェクト。米部会の農家の指導で、ようやく田植えができるまでになりました。
- 旬の味
- 田植えが終わった。といっても、わが家は代かきした田んぼに種モミを直接打ち込む「水稲たん水直播」で、1・4ヘクタールも1日で終わる
■2009年6月1日(第878号)
- 農地法改悪は許せない
- 国民大運動実行委員会など3団体は5月20日、定例の国会前行動を行い、農民連も千葉と東京から会員がかけつけました。
- 「農業の多面的機能」を否定する農地法「改正」
- 農民連・全国食健連が各界の著名人に呼びかけた「農地法『改正』に反対」の共同アピール。その賛同者の一人、「米カレンダー」の製作者で立正大学名誉教授の富山和子さんに話を聞きました。
- 09年度 補正予算/農地法改悪案を廃案に
- 衆議院は5月13日、本会議を開き、15兆円にもおよぶ2009年度補正予算案の採決を強行し、自民・公明両党の賛成多数で可決。審議は参議院に移りました。
- 食糧に対する権利保持者は国民
- 国連総会で4月6日、「食糧安全保障と食糧に対する権利」をテーマに討論が行われ、ビア・カンペシーナのヘンリー・サラギさんが演説を行いました。
- 農のこころ
- 田水引く爺の鍬先風尖り
- 第25回JA全国大会 組織協議案を読む 》上《
- いま全国の農協組織では、今年の秋(10月7〜8日)開催予定の第25回JA全国大会にむけて、組織協議案の討議が行われています。
- 楽しい写真教室
- 集会や大会、会議などの写真は、まず全体の様子が把握できる全景写真を必ず撮っておきます。俯瞰(ふかん)できる高い位置からなら、参加者のボリューム感が得られます。檀上が最もにぎやかになる場面こそがシャッターチャンスです。
- 青年10人が農業体験に来る
- 福岡・みのう農民組合は4月12日、派遣村で出会った青年や会社員、大学生など10人の青年と農業体験しながら、佐々木督文さんの畑で交流しました。
- 農と食への熱い思いを消費者に
- 横浜市南区にある新興住宅地に200坪ほどの自家用の畑があります。酪農家で自称「食糧・農業・農村基本計画」運動家の服部博さん(83)は自宅の畑に看板を立て、農業と食の問題で自ら思うこと、考えていることを訴えています。
- 田植え交流
- 幼稚園児と家族300人ワイワイと/青年ら植え方教わり恐る恐る
- 旬の味
- 関西への修学旅行が延期になり、マスクが店頭から消えたり、新型インフルエンザが世間を騒がせている
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