食糧に対する権利保持者は国民ビア・カンペシーナーのヘンリー・サラギさん国連総会で演説
国連総会で4月6日、「食糧安全保障と食糧に対する権利」をテーマに討論が行われ、ビア・カンペシーナのヘンリー・サラギさんが演説を行いました。 この演説のなかで、サラギさんは、国連人権理事会で「『食料への権利(=食糧主権)』を順守しないWTO合意は拒否すべきだ」と勧告したドシュッテル氏による特別報告を評価しつつ、「食糧に対する権利保持者は国民であり、この権利に関して各国共通の最低基準を設定することが必要である」ことを強調しました。また農民の権利確立を基礎にした持続可能な食糧システムをつくりあげる新たなアプローチを提言しました。
さらに、世界各地で今も続く農民への暴力的抑圧を止めさせること、食糧危機を解決するために食糧主権の確立が全世界の共通戦略となりつつあること、「食糧に対する権利を貿易促進よりも優先すべき」という国連人権理事会の勧告が世界の農民・市民を勇気づけていることなどを報告しました。そして最後に「希望をグローバル化しよう、たたかいをグローバル化しよう」と呼びかけました。
(新聞「農民」2009.6.1付)
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[2009年6月]
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