気軽に撮って上手になろう楽しい写真教室写真家 亀井 正樹
(5)人物をいきいきと不要な背景は切り詰め働く人、遊んでいる子ども、スポーツを楽しむ人など、いろいろな人物を撮影する機会もあるかと思います。どんな場面であれ、対象となる人の熱心さが伝わるような、いきいきとした表情や美しさを感じさせる写真を撮りたいものです。そのためには、説明的な写真ではなく、被写体が主題となるような構図を考えます。不必要な背景はなるべく切り詰めて、人物を中心に迫りましょう。 人はカメラを向けられると委縮しがちです。シャッターを押す前に、相手にほほえみかけたり、声をかけるのもテクニックです。
相手の視線に合わせる牛舎の中で座りながら搾乳機を取り付けようとする若い女性酪農家。なれた手つきのなかにも真剣な目が輝いています。そんな様子を撮影する場合は、作業する彼女と同じ高さから撮影します。通常の立ち位置での撮影では、見下すようなアングルとなってしまいますから、相手に近い視線での撮影を心がけます。人物撮影の場合、基本的には「目」にピントを合わせます。 動きの変化する場面なら何枚もシャッターをきりましょう。相手が最も輝いている瞬間を撮るためです。 余裕があればカメラ目線で笑顔で撮ったり、子牛といっしょにスナップ風に撮るのも、仕事場の様子を感じさせるうえで効果的です。 会議や集会で発言する人物の撮影も発想は同じです。 まずはマイクや花瓶などが発言者の顔にかからない位置を考え、顔をあげている瞬間をねらいます。発言者を印象的に感じられる、身振り手振りなど、動きのある表情はシャッターチャンスです。 (つづく)
(新聞「農民」2009.6.8付)
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[2009年6月]
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