小規模農民の権利を守ろうビア・カンペシーナ東南・東アジア地域
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研修会に参加したLVCの仲間たちと(前列中央が武田さん) |
27日には、実際にタイの農民が経験した「突然現れた国家警察によって、なんの理由もなく農地を収奪された」という事例を使い、全員でリポートを作成しました。
28日には、2つのグループに分かれ、(1)借金で土地を奪われた村、(2)発電所建設の理由で土地を奪われた農民というテーマで、タイの農民がいま直面している権利侵害の実態をリポートにまとめました。
私が訪れた村のサムリット・ポクラさんは、商人から借金した後、不透明な負債額と利子を支払い続け、最終的に農地を奪われた話をしてくれました。また同じ村の女性は「企業が私の畑をユーカリ畑で取り囲み、立ち退きするよう圧力をかけられているが、どうすればよいのか」と、目に涙を浮かべながら訴えてきました。
最終日の29日には、バンコクにあるタイ国家人権委員会を訪れ、小農民の権利意識の向上と政府に「宣言」の支持を促すよう、委員長に要請して、全研修プログラムを終えました。
各国から小農民の権利がいかに侵害されているか報告されました |
小農民権利宣言とは世界人口の約半数は小農民。技術的に発展した国でさえ、人々は小農民が生産した食糧を口にする。小規模農業はただの経済活動ではなく、人々の生活環境そのもの。世界の安心・安全は、小農民と持続可能な農業の行方にかかっている。人間の命を守るには、小農民権利を「尊重・保護・実行」することが必須。実際、いま起こっている小農民への権利侵害は、人類の生存をより危険にさらしている。(前文の一部から)
また「宣言」では、土地・領地への権利や種子及び伝統的な耕作知識・農法への権利など、11の小農民基本権利を掲げています。
[2009年6月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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