「農民」記事データベース20090622-881-06

農のこころ

丸山美沙夫


 片減りの鍬洗ふ瀬に夕かっこう

            奥寺 サメ

 俳誌『桐の花』から。農耕作業にとってなくてはならない農具の一つは鍬である。農機具も機械化された時代であるが、今も大切な農具として使われている。この句の「片減りの鍬」には、長年にわたって農土を愛し、耕してきた汗の証が感じられる。一日の仕事を終えて鍬を洗いつつ聞く「夕かっこう」が疲れを癒す。

(新聞「農民」2009.6.22付)
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2009年6月

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