旬の味
農地法改悪案が参議院でも可決され成立した。国会から遠く離れた農村では、いまだ痛みとして伝わってこないのだが、確実に大波が、その前ぶれとして伝わってくる。それは農業委員会の弱体化だ▼経済財政諮問会議での財界代表の要請なのだろう。「有無を言わせず」であり、まず交付金の削減で、農業委員会事務局が無気力になる。それを見た農業委員たちは、息をのんでただ立ち尽くすことになる。農業委員の手足を縛り、仕事を奪うのだ▼口では、耕作放棄地の解消だの、集落営農だのと元気よく旗を振るのだが、「どう生産の振興をはかるのか?」「農民の所得をどう向上させるのか?」になると、途端に黙り込んでしまう。こんないかさまにだまされてたまるか!▼こんなことをしていたら、農民たちにまで農業委員会は見捨てられてしまうのだ。何としても農業の現場に役に立つ、農家の所得向上につながる農業委員会をつくろう。いかさまバクチの農民支配をたたきつぶす“一揆選挙”は目前である (倫)
(新聞「農民」2009.6.29付)
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[2009年6月]
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