農のこころ丸山美沙夫
田水引く爺の鍬先風尖り 美沙夫 代掻き前に堰から田水を引き込むところ。乾いた耕土の土塊に、輝きながら流し込んでいく水の光りは、農のこころをときめかす。水量の多い時はいいが、旱魃で水の少ない時は大変である。水の行き渡らないところに鍬先で水を誘い込むのも経験の技か。郷の清らかな水、水田の大切な水のありがたさを感じるとき。
(新聞「農民」2009.6.1付)
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[2009年6月]
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