「農民」記事データベース20090608-879-07

長野 佐久産直センター直売所
「みよた店」オープン

“自分たちの店をつくろう”

関連/CD「草の根のうたびとたち」発売

 長野県御代田町に、地域住民の交流の拠点が誕生しました。佐久産直センターは5月9日、直売所「みよた店」をオープン。開店当日は、レジに30人以上の行列ができるほどの買い物客でにぎわいました。


地域住民の交流の拠点に

 「販売先広げたい」 の声がきっかけに

 直売所の土地は、自動車修理業者「FKひろば」の敷地を借りました。直売所に並ぶ農産物のほとんどは、佐久地域の農家グループ「佐久楽農倶楽部」の会員が生産したもの。200人近くの農家に加え、直売所に賛同する地元企業、農業団体、加工品グループなどが出荷または出荷予定です。

直売所 みよた店

画像 開店のきっかけは、「楽農倶楽部」の会員からの「販売先を広げたい。そのためにも直売所を」という声が強かったことから。産直センターの理事会で議論した結果が「自分たちの店をつくろう」との決断でした。

 農産物は、地元の名産・特産品が中心ですが、現在、野菜は端境期で品ぞろえも不安ななか、長野県農民連産直協議会の応援をもらいながら、コーナーを充実させています。

 「楽農倶楽部」の会員で小諸市の農家、高橋達夫さん(62)は「農家や農家グループ同士の交流の場ができてよかった。直売所に多く出荷できるよう生産量をもっと増やしたい」と期待を寄せます。

 開店以降、1日平均100人ほどが訪れます。軽井沢が近いために、3〜4割が観光客です。

 行政やJAとの連携もしていく

 佐久産直センターの田村勲事務局長は「産地直結の産直活動を充実させ、農家と消費者との交流を活発にしたい。消費者に生産者のこだわりや苦労を知ってもらうと同時に、農家も消費者の声を聞くことで、お互いに成長できるのでは。『ここに来たらだれかに会える』と交流の場にもぜひ」と、直売所の意義を語ります。

 田村さん自身、かつてモロッコインゲンの生産者であり、現在は「楽農倶楽部」の事務局長も兼務する多忙な毎日。直売所の将来について、「品ぞろえをもっと豊富にし、お客さんを増やすことは当然ですが、まちおこしの起点となり、地域活性化の拠点として発展させたい。そのためにも行政やJAとの連携も考えています」と展望します。

 御代田町馬瀬口
 営業時間=午前10時〜午後6時(年中無休)
 TEL 0267(32)1139、Fax 0267(32)1137


CD「草の根のうたびとたち」発売

画像 6月13日、CD「草の根のうたびとたち」が発売されます。

 このCDには、韓国のソン・ビョンヒさんが歌う「キャンドルの灯」や岡山のフォークグループ・フリーダムの「風のうた〜ユバンキによせて」など、6組のチームによる14曲が収録されています。

 茨城農民連・県西農民センターの北嶋誠さん率いる、百姓フォークバンド“ヒューマンファーマーズ”も「食糧主権が世界を救う」と「百姓」の2曲で参加しています。

 CDは1枚2500円で音楽センターから発売されますが、ヒューマンファーマーズ・クラブ(TEL 0296―35―0931)へ6月30日までにお申し込みの方に限り、5枚1口を郵送費込みで1万円で購入できます。

 振込先/ヒューマンファーマーズ・クラブ
 郵便振替・口座番号 00180―8―119166

(新聞「農民」2009.6.8付)
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2009年6月

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