2009年11月
■2009年11月30日(第903号)
- 一致できるものは協力 改善すべき点はただす/国産米1粒も買い入れず MA米26万トン余も輸入とは…
- 農民連と国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は11月19日、国会内で民主党の山田正彦・農林水産副大臣に対して、食糧と農業政策について要請し、懇談しました。
- 新聞「農民」に期待します
- 当JAは、大隈半島のほぼ中央に位置し、正・准組合員1500名の県内で最小規模の未合併農協です。
- 九州の農民連を強く大きく/米が水より安いなんて…
- 「ゆくさ おじゃったもした(ようこそ おいでくださいました)」―農民連九州沖縄ブロックの研究交流集会が鹿児島県霧島市で開かれ、7つの県連から64人が参加しました。
- 改悪して戦争はダメ!/税金の「手引き」「ノート」活用を
- 岡山県農民連備北ブロック会議も加入している「高梁9条の会」は11月7、8の両日、学園祭が行われている大学門前や医療生協の健康まつり会場で、「憲法9条を守って戦争しない日本を」と宣伝・署名の行動に取り組みました。
- 農のこころ
- 手捌きや野沢菜漬の塩加減
- ベネズエラ農業視察ツアー(2)
- ベネズエラの革命にとって、農業改革は最優先の課題です。とりわけ、スペイン植民地時代に植民者に土地が奪われたことに起源をもつ大土地所有を解体し、農民に土地所有権を移すことは、その要ともいえるものです。チャベス政権誕生の翌1999年に、国民投票で圧倒的多数の賛成を得て制定された新憲法は、食糧生産を「社会経済的発展の根幹」と位置づけ(305条)、「大土地所有制度は、社会的利益に反する」として、農民が土地所有権を有することを定めました(307条)。
- いまこそ食糧主権の実践を―
- 世界食糧サミットが11月16日から18日まで、ローマで開かれました。シンガポールで開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議などとも関連して、G8サミット各国はどこも首脳を送らず、サミット(頂上会議)とは名ばかりの会合となりました。
- 「コウノトリ育(はぐく)む農法」を紹介
- コウノトリの野生復帰をめざす兵庫県豊岡市は11月10日、都内で、豊岡の自然保護の取り組みや特産品をアピールするエキシビション(展覧会)を開きました。
- 庄内産直センター まるごと見たわぁ/里山にどんぐり植えよう
- 山形県農民連・庄内産直センターは、米産直を通じて横浜市にある保育園と、「生命の源にふれる旅」や稲刈り交流会などで絆(きずな)を深めています。
- 本の紹介/富山和子著 海は生きている―自然と人間
- 「米カレンダー」製作者で知られる富山和子さん(立正大学名誉教授)が、「自然と人間―生きているシリーズ」の第一作「川は生きている」を刊行したのは、1978年のことでした。そして、その後「道は生きている」(1980年)、「森は生きている」(1981年)、「お米は生きている」(1995年)と続き、5作目となった今回の「海は生きている」が、じつに31年でのシリーズ完結編となります。
- 旬の味
- わが家はいも掘りが9割がた終わり、もうひとふんばりだ。一週間前のいも掘りは、汗を流しながらの作業だったが、急に冬型の寒気が襲ってきて、今年はじめてこたつを引っ張り出した
■2009年11月23日(第902号)
- ベネズエラ農業視察ツアー(1)
- 1998年のチャベス政権誕生以来、大胆な社会変革を進める南米ベネズエラを、農民連の22人(随員含む)が視察しました。7日間にわたって同国に滞在し、政府関係諸機関や農村を精力的に訪問。実情をつぶさに視察して、革命の熱気を肌で感じとりました。
- 農民が生きられる米価にせよ/食健連農民連 農水省に緊急要請
- 「米つくってメシ食えねぇ」「水より安い米にはガマンなんねえぞ」―澄み切った秋晴れの下、東京・代々木公園に作られた集会の壇上から、菅井巌さん(山形・庄内農民センター)の大きな声が響きわたりました。
- 生産が持続可能な農政に/地産地消さらに拡大を
- 富山食健連(国民の食糧と健康を守る運動富山県連絡会)は11月1日、砺波市の散居村ミュージアムで「農の再生と食の安全―食料自給率の向上を考える」シンポジウムを開き、約70人が参加しました。
- 農のこころ
- 踏ん張って藁たばねるも低米価
- 飼料用米 利活用 シンポ 継続に助成金充実が重要
- 農水省関東農政局と社団法人日本草地畜産種子協会が主催して、11月4日、さいたま市で飼料用米利活用シンポジウムが開かれました。シンポジウムでは、「飼料用米による地域農業振興の可能性」をテーマに、前半は飼料用米に取り組む生協、養鶏生産者、養豚・食肉加工業などから先進事例が報告され、後半では東京農業大学の信岡誠治准教授をコーディネーターにしてパネルディスカッションが行われました。
- “力を合わせ農と米守ろう”
- 熊本県農民連・玉名農民組合とNPOくまもと地域自治体研究所は11月7日、植木町役場近くの「ばあちゃんち」で、“コメが危ない”シンポジウムを開催。参加者は30人でしたが、非常に刺激的で内容の豊かなものになりました。
- 米トレーサビリティ法の問題点
- 農水省は11月4日、米飯や米を原料とする加工品の原産地を消費者に伝えることを義務づける法律=「米トレーサビリティ法」の施行令を発表しました。「危険なミニマムアクセス米が知らぬ間に国民の口に入っていた」―昨年秋に表面化した輸入汚染米事件。農民連や消費者の「外食や米加工品の原産地表示を義務づけ、消費者に選択の機会を保障せよ」との要求がようやく実現したものです。しかし、対象品目など重大な問題を含んでのスタートです。
- 地場産野菜が学校給食に 地域が元気になった(1/2)/(2/2)
- 和歌山県すさみ町は、紀伊半島のほぼ南端にあります。深い山が太平洋岸まで迫り、平地はほとんどありません。人口5000人余り。農漁業と観光が主な産業ですが、専業農家はほとんどいません。そんな町で、農家のお母さんたちがつくった野菜が学校給食で利用され、「地域が元気になる」取り組みと注目を集めています。
- 検証 八ッ場ダムは本当に必要か(1/2)/(2/2)
- 民主党の前原誠司国土交通大臣が中止を表明した群馬県長野原町に建設予定の八ツ場(やんば)ダム。「一刻も早く解決してほしい」と地元住民の思いは切実です。ダム問題の核心は何か? 水没予定地だった川原湯温泉ゆかりの人々の思いは――。
- 再刊「下水内(しもみのち)郡農民運動史」を読んで
- 戦後まもなく、ガリ版印刷で発行された「下水内郡農民運動史」が、このたび活版で再刊されました。長野県北部の飯山市一帯が舞台で、著者はスキーで名の知られる斑尾(まだらお)山ろくの小部落、親川の黒岩仁助さん(1901〜1965)です。
- おっかなビックリ初の稲刈り
- 神奈川農民連、生産者と消費者が手をつなぐ会などでつくる実行委員会は10月31日、秋晴れの伊勢原市で、第30回かながわ産直まつりを開き、親子連れなど180人が集いました。
- 韓国の女性農民が怒っている/「結成5周年記念集会」の2つの講演をパンフに
- 韓国の女性農民が怒っています。10月20日、韓国女性農民会(KWPA)は国会議事堂前で集会を開き、イ・ミョンバク政権に対して、米価保障と北朝鮮への米援助再開を強く要求しました。
- 農の会 みんなが語った農への希望
- 農民連に団体加盟している「農の会」は10月24、25の両日、長野県伊那市で「健康に良い美味しい食べ物を生み出す農業〜地域を活かし、自然を活かす伊那農業に学ぶ」をテーマに、現地交流研究会を開きました。
- 米をえさに活用/赤そばで“9”の字
- 「国産飼料で食料自給率を向上させよう!」「飼料米を作って、田んぼをよみがえらせよう」――農民連に団体加盟する日販連(日本販売農業協同組合連合会)傘下の各地の農協では、米を養鶏や養豚の飼料に活用する取り組みが始まっています。「えさ米卵」に取り組む茨城県のひたち野農協を訪ねました。
- 旬の味
- 季節は晩秋から初冬へと移る。お歳暮には少し早いが、その土地の「実りの秋」を交換する。農民ならではの交流だが、産品に添えられた短い手紙に心があたたまる
■2009年11月16日(第901号)
- 民主党の農業政策をどう見るか/新聞「農民」に期待します
- 民主党を中心とする鳩山内閣が誕生して50日余。いま国会では、民主党のマニフェストを中心に論戦がたけなわです。農業問題では、FTA(自由貿易協定)・EPA(経済連携協定)の促進とあわせて、農家への戸別所得補償制度が焦点になっています。農民連の全国代表者会議で、真嶋良孝副会長が「民主党の農業政策をどう見るか」と題して講演しました。その大要を紹介します。
- 更埴地域食健連が誕生 長野県で4番目/収穫祭「食と農を学ぶ秋のつどい」開催
- 長野県の更埴(こうしょく)地域は、長野市南部や千曲市、坂城町からなり、姨捨(うばすて)、戸隠(とがくし)、飯綱などの山々に囲まれ、中央に千曲川が流れています。あんずや桃、りんご、長いもなどでも全国に名が知れわたっています。この地域に10月24日、県内で4番目の地域食健連が誕生しました。
- 日米FTAから国産米を守るには…
- 「泉州農業の現在と未来を考える会」(木下良三代表)主催の連続学習会が、10月19日、泉南市で開催され17人が参加しました。
- 農のこころ
- 新米のとぎ水声を出しにけり
- 日本の食の魅力と可能性を紹介
- スローフードの国内最大の祭典「スローフードニッポン2009・国際スローフードウィーク」が10月16日から11月1日まで横浜市内のみなとみらい地区で開かれました。スローフードをテーマに、マーケットやピクニックのほか、シンポジウムや映画祭、アートイベントなどを通じて、参加者は、食と農の振興、日本の食の魅力や可能性について考える機会になりました。
- 本の紹介/杉浦俊彦 著 温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるのか?
- 「温暖化が進むと“農業”“食料”はどうなるのか?」という、地球温暖化の農業への影響を、一般の読者に向けてわかりやすく紹介した解説書が出版されました。著者は、農水省の果樹試験場で気象と作物の生育の関係を長年にわたって研究し、2005年の温暖化の全国実態調査ではその結果を取りまとめた、このテーマでは第一線の研究者です。
- 韓国農民交流と歴史探訪の旅 》下《
- 10月17日午後5時に「安重根(アンジュングン)義士記念館」への到着をめざし急いだものの、バスは大渋滞に巻き込まれ、見学が危ぶまれました。ガイドの金然熙(キム・スンヒ)さんが電話で、「日本から安重根の生涯を知りたいと会館に向かっている」と熱く訴えると、特別に入館が認められ、全員が拍手。ようやく公園の高台に立つ記念館に着いたころには、日はとっぷりと暮れていました。
- 学校給食に初めて出荷/御輿5連の掻(か)き比べ見事
- 兵庫農民連産直センターは、これまで業者を通じて学校給食に出荷してきましたが、このほど加古川市の出荷業者の資格を取得。入札した結果、9月に冬瓜(トウガン)を358キロ出荷しました。生産者は、岡田正八さんを中心にした国包(くにがみ)営農集団の4人で、今後、毎年、学校給食に出荷することになりました。
- 旬の味
- 営農組合から来年の水稲用の春肥料予約申込書がまわってきた。来年の作付計画を立てなければならないが、どうなるのか
■2009年11月9日(第900号)
- ますます深刻化する遺伝子組み換え汚染/みえない所で汚染が進行している危険も
- 2010年に名古屋市で行われる生物多様性条約締約国会議(COP10)・カルタヘナ議定書締約国会議(MOP5)を1年後に控え、「食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク」は10月24日、愛知大学車道キャンパスで、1年前記念集会を開きました。
- 新聞「農民」に期待します
- 農民運動にたずさわってきた人たちの群像をルポルタージュとしてまとめるため、私は茨城県へ通っていた。ところが、3年、4年、5年目に入っても、原稿が完成しないのだ。
- 政治動かし支援さらに充実を/“被災者が主人公”の立場で復興を
- 68人もの尊い命を奪った新潟中越大震災から5年。農民連も参加する被災者支援と災害対策改善を求める新潟県連絡会(新潟災対連)主催の「復興のつどい」が、10月24日、長岡市山古志で200人が参加し開催されました。
- 両耐性・在来種との交雑みつかる
- COP10とMOP5の1年前記念集会が10月24日、「遺伝子組み換え生物は生物多様性を脅かす」をテーマに名古屋市の愛知大学車道キャンパスで開かれました。
- 国民に役立つ新年度予算を
- 「軍事費を削って、くらしと福祉・教育の充実を」国民大運動実行委員会は10月20日、農水省を訪れ、赤松広隆農水相にあてた2010年度予算編成に向けての緊急申入書を手渡し、要請を行いました。要請項目は、(1)ミニマムアクセス(MA)米の輸入をただちに中止する(2)日米FTA(自由貿易協定)、日豪EPA(経済連携協定)を行わない(3)価格保障と所得補償予算を大幅に増やす(4)アメリカ産牛肉の全面輸入禁止―など7項目。
- 農のこころ
- 産地直送次新米という知らせ
- 平和の花を咲かせよう
- 90年の歴史を持つ富山県のチューリップ球根栽培。戦時中、球根栽培をする農民は国賊といわれながらも隠れて大事に守ってきました。国民も花をめでる気持ちも持てず戦争にひた走った、あの時代にはもう戻りたくありません。憲法9条を守り、二度と隠れて栽培する時代が来ないことを願う思いから、今回「9条球根」の販売を始めることになりました。
- 香川県にもMA米が!
- 先日、高松市内にあるミニマムアクセス(MA)米の保管倉庫を、農政事務所の案内で見学しました。
- 本の紹介/伊藤千尋著 ゲバラの夢 熱き中南米
- 朝日新聞特派員などとして長く中南米を取材し、多くの著書もある著者が、彼の地の社会変革に寄せる熱い思いをつづった1冊。映画雑誌『シネ・フロント』に掲載された記事をまとめたものです。
- 韓国農民交流と歴史探訪の旅 》上《
- 10月16日から19日の4日間、農民連関東ブロック主催で韓国農民との交流と歴史を訪ねる友好訪問を行いました。
- 産直09冬季カタログ できあがりました/安全、おいしい落ち穂まず先に
- 10月16日から19日の4日間、農民連関東ブロック主催で韓国農民との交流と歴史を訪ねる友好訪問を行いました。
- 旬の味
- 暑くて湿気の多い夏から、心地よく涼しい秋へと季節が変わってきた。読書や芸術、スポーツにと、事を始めるには最適な時期だ。そして実りの秋、収穫の秋、食欲の秋。もっとも私の場合、食欲は1年を通じて旺盛だが…
■2009年11月2日(第899号)
- 食料自給率向上の署名 全国で大きなうねり
- 「新たな情勢のもと、2009年グリーンウエーブの成功と、食健連20周年を運動の飛躍で迎えよう」―全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)の呼びかけにこたえて、秋のグリーンウエーブ行動(「食糧の波」全国いっせい共同行動)が各地でスタートしました。
- 新しい政治情勢のもとでたたかう農民連の姿大きく/代表者会議の発言から
- 農民連は10月22、23の両日、東京都内で全国代表者会議を開き、都道府県連と日本販売農協連合会(日販連)から、会長や事務局長などの役員65人が参加しました。
- 全議会へ請願・陳情活動
- 山形県農民連は、すべての議会への「備蓄米買入れ」と「日米FTA(自由貿易協定)反対」の請願、陳情活動に取り組んできました。その結果、「備蓄米買入れ」の請願・陳情では34議会に提出中、21議会で採択。「日米FTA反対」の請願・陳情では33議会に提出中、25議会で採択されました。
- 農のこころ
- 吹きこぼる泡まで光る今年米
- 松川事件60周年記念全国集会
- 松川事件が発生してから今年で60年を記念して、10月17、18の両日、事故現場近くの福島大学で全国集会が開かれ、全国各地から1200人を超える人たちが集まりました。
- 八ツ場(やんば)ダム問題 学習会に参加して
- 10月10日に前橋市で開かれた八ッ場ダム学習会(日本共産党群馬県委員会主催)に参加した埼玉農民連の立石昌義会長から、感想が寄せられました。
- 女性差別撤廃条約生かし運動さらに
- 日本における女性差別撤廃条約の実施状況が、今年7月、国連女性差別撤廃委員会で審議されました。日本のNGOは日本女性差別撤廃条約NGOネットワーク(JNNC・45団体)を結成。84人がニューヨークの国連本部で傍聴とロビー活動を展開し、婦人団体連合会(婦団連)、新日本婦人の会、全労連女性部、全商連婦人部協議会の代表も「チーム婦団連」として行動に参加しました。農民連女性部は農村女性に関する報告を提出し、婦団連、JNNCの両リポートの中で取り上げられ、国連の女性差別撤廃委員会に提出されました。
- 本格的ジャズ演奏を堪能 “旬”を食べ、おおいに語って
- 静岡県農民連の青年部は10月17日、稲刈り&田んぼコンサートを開きました。昨年から、地元の青年(農家でない人も含めて)たちと休耕田を借りて無農薬有機の米づくりをしています。田んぼを拠点に、みそづくりや旬の味を楽しんだり、「食と農」を大切にした取り組みを行っています。5月には、地元の農業青年12人で「わこうど結ネット」というグループを結成しました。
- 「ハイヤー、ホイヤー」勇ましく/よくついた実に手も軽く
- 愛媛県の無形民俗文化財に指定されている今治市菊間地区の伝統行事「お供馬の走り込み」が、10月18日、加茂神社で行われました。神社の参道約300メートルを、馬に乗った少年(小学校1年生から中学校3年生)が「ハイヤー、ホイヤー」の掛け声で勇ましく駆け上がると、1万5000人余の観客が歓声をあげていました。
- 旬の味
- やっと稲刈りが終わった。台風18号の前後は天候が良く、例年より早く作業がすんでホッとしている
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