「農民」記事データベース20091116-901-02

“いよいよ食健連の出番だ”

更埴地域食健連が誕生
長野県で4番目

設立記念のシンポひらく

関連/収穫祭「食と農を学ぶ秋のつどい」開催


 長野県の更埴(こうしょく)地域は、長野市南部や千曲市、坂城町からなり、姨捨(うばすて)、戸隠(とがくし)、飯綱などの山々に囲まれ、中央に千曲川が流れています。あんずや桃、りんご、長いもなどでも全国に名が知れわたっています。この地域に10月24日、県内で4番目の地域食健連が誕生しました。

 設立総会には40人が集まり、全国食健連事務局次長の上山興士さんをはじめ、多くの方々から祝福を受けました。

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 はじめに、事務局から設立までの経過が報告されました。そのなかで「昨年1月29日、呼びかけ団体(県農民連、地区労連、更埴農協労など)を中心に設立準備会を発足させ、講演会やシンポジウムを開催。それぞれ130人が集まった」「学習の場として、実際に自分たちで体験してみようと、田植えやじゃがいも掘り、稲刈りなどを行ってきた」「食健連に加盟するかどうかを組織討議した。食健連とは、どんな組織で加盟したらどのような活動をするのかなどの疑問が寄せられ、質問に答えるための討議資料をつくってきた」などの意見が出されました。つづいて、設立宣言と活動方針、役員などを参加者全員で確認し、更埴地域食健連が誕生しました。

 設立記念として「食と農、いのちを結ぶシンポジウム」を開催し、80人が集いました。このなかで、上山興士さんは、輸入食品の危険性や輸入農産物の検査体制の実態などを話し「いよいよ食健連の出番だ」と訴えました。元農協生活指導員の武田巳智子さんは、無農薬の野菜づくりを通して仲間を増やし、地域から農業を起こしてきたお母さんたちの活躍を紹介しました。やまびこ舎代表の吉田超さんは、特定非営利活動法人を立ち上げ、農業を通して障害者の自立支援に取り組んでいる実践例を報告しました。

(長野・更埴地域食健連事務局長 庄田正美)


山形県食健連

収穫祭「食と農を学ぶ秋のつどい」開催

講演と懇談 グリーンウエーブ始まる

 山形県食健連は10月31日、収穫祭「食と農を学ぶ秋のつどい」を開催し、グリーンウエーブをスタートさせました。「つどい」では、山形大学理学部の加藤静吾教授が講演を行い、懇談しました。

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 「12年前に、山形市内に農地つきの家屋を購入して移り住み、6反歩の田畑を耕して米や野菜の自給率は100%以上」と自己紹介した加藤静吾さんは、農業を始めた動機のひとつに地球温暖化防止に少しでも貢献できればとの思いも明らかにしながら、地球温暖化の仕組みなどについて、プロジェクターを使って大変わかりやすく説明。参加者からたいへん好評でした。

 講演後は、「今年の米やそばの作柄があまりよくなかった」との話も出され、農民連提供のカボチャとりんごなどのほかに、加藤さんお手製の干しいもなども食べながらなごやかに懇談。最北地方農民連村山支部の会員さんから、農産物や加工品が出展されました。

(山形県農民連 洞口昇一)

(新聞「農民」2009.11.16付)
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2009年11月

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