新潟中越大震災5周年政治動かし支援さらに充実を新潟災対連が「復興のつどい」
68人もの尊い命を奪った新潟中越大震災から5年。農民連も参加する被災者支援と災害対策改善を求める新潟県連絡会(新潟災対連)主催の「復興のつどい」が、10月24日、長岡市山古志で200人が参加し開催されました。 主催者を代表して、能登惣五郎さんが「今後とも被災者と連帯して復興をはかっていこう」とあいさつした後、来賓として日本共産党の竹島良子県議が「これからも政治を動かして支援を充実させましょう」と激励、社民党県連からもメッセージが寄せられました。 山古志支所長の青木勝さんが特別講演して「役場などの行政も避難せざるをえないような例のない災害だった。復旧は政治の力、復興は地域の力だ。中山間地に住む人がいて農村を守っているからこそ、下流の都会の人々が暮らせる。中山間地で暮らすことこそ、最大の災害の防災になる」と話しました。復興に取り組む各団体からの報告や地元の神楽舞が披露され、最後に被災した中山間地の再生と防災対策の強化をめざすアピールが採択されました。 「つどい」終了後、地元でがんばるお母さんたちで始めた食堂「多菜田」(たなだ)が提供してくれたおにぎりとトン汁に舌鼓を打ち、いまだ癒えない山古志の被災地を見学しました。 (新潟県農民連 五位野和夫)
岩手・宮城内陸地震から1年半“被災者が主人公”の立場で復興を交流集会昨年6月14日、死者・行方不明者23人という大きな被害を出した岩手・宮城内陸地震から1年半。「被災者が主人公の復興に向けての交流集会」が宮城県栗原市と岩手県一関市で10月17、18の両日開かれました。大規模な地すべりがあった荒砥沢(あらとさわ)ダム周辺の現地調査では、約150万立方メートルもの土砂がむき出しになった崩落跡を見て、あまりのすごさに震災の恐ろしさを実感しました。また、半壊した自宅を被災者支援法の適用により新築した男性を訪問し、激励しました。男性は「途中であきらめかけましたが、皆さんのおかげで家が建ちました」と、ホッとした様子でした。
交流集会では、東北大学名誉教授の大槻憲四郎さんが「地震の特徴」と題して講演。また、現地被災者との交流では「被害にあっても、農業共済があるため見舞金さえ出なかった」と言う花といちごの生産農家や、「義援金が被災者の半分程度しか配られていない」「支援制度は条件が厳しく、市町村合併で職員も減り被災者の要望に応えられていない」など、切実な声が出されました。 (農民連本部 上山興士)
(新聞「農民」2009.11.9付)
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[2009年11月]
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