「農民」記事データベース20091130-903-11

旬の味


 わが家はいも掘りが9割がた終わり、もうひとふんばりだ。一週間前のいも掘りは、汗を流しながらの作業だったが、急に冬型の寒気が襲ってきて、今年はじめてこたつを引っ張り出した▼今日も外を見ると、どんよりとして寒そう。外に出ると冷たい北風が吹き荒れ、完全武装での農作業だ。一息入れてまわりの山々を見渡しても、紅葉など見当たらない。夏から冬へ一気に季節が移ってしまって、四季がなくなってしまったのかと思う。農作業の手順も、植え付けや取り入れの時期がだんだん早くなっている▼テレビを見ても、天気予報とにらめっこ。久しぶりに恵みの雨かと思ったのもつかの間、急にバケツをひっくりかえしたような土砂降りになり、地割れのするような雷まで鳴り響く。これも温暖化のせいかと不安になる▼鳩山首相は温室効果ガスの25%削減を中期目標として掲げているが、財界からの抵抗も根強い。廃プラやゴミ処理、原発の問題はどうするのか。課題はまだまだ残っている。

(文)

(新聞「農民」2009.11.30付)
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2009年11月

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