「農民」記事データベース20091116-901-08

学校給食に初めて出荷

兵庫農民連産直センターとして

関連/御輿5連の掻(か)き比べ見事


農民連に団体加盟
国包営農集団が冬瓜納入

 兵庫農民連産直センターは、これまで業者を通じて学校給食に出荷してきましたが、このほど加古川市の出荷業者の資格を取得。入札した結果、9月に冬瓜(トウガン)を358キロ出荷しました。生産者は、岡田正八さんを中心にした国包(くにがみ)営農集団の4人で、今後、毎年、学校給食に出荷することになりました。

 今回の納入は9月17日と29日の2回で、ほかに2人の生産者の応援ももらって、午前8時15分から1時間の間に、給食センターを含め29カ所をまわって無事搬入しました。

 学校の栄養士さんから「産地はどこですか」と聞かれ、「地元加古川です」と答えると「地元で作っているのですか。ほかに出せる野菜などないですか。加古川市でも地産地消を重視しているんですよ」とのことでした。校内放送で「市内の上荘町で穫れた冬瓜ですよ」と、子どもたちに知らせたそうです。

冬瓜を前に国包営農集団のみなさん

 冬瓜は、これまで産直ボックスに入れてきましたが、今回はじめて学校給食に出荷したのを契機に、国包営農集団のみなさんが農民連に団体加盟しました。

(兵庫農民連 上野信行)


御輿5連の掻(か)き比べ見事

愛媛・今治市菊間の加茂神社

“楽しかった”と初参加の外国人

 愛媛県今治市菊間町にある加茂神社では10月18日、伝統行事「お供馬の走り込み」(899号付既報)とともに、町内の各神社から宮出しした御輿(みこし)が次々に加茂神社に集結し、境内は熱気に包まれました。

 天神御輿は、人口の減少に伴い祭りへの参加者が少なくなり、10年前から3つの地区で持ち回りになってしまいました。今年は、西山、長坂地区が“当たり町”で、ラッパの合図で御輿の宮出しです。御輿の5連並べての掻き比べは、「お供馬の走り込み」に負けず劣らず見事なものです。約90人の輿守(こしもり)による天神御輿は、はじめて酒迎えをする地区など地元の人たちから大歓迎を受け、夜遅くまで伊勢音頭を歌いながら家々を回っていました。

 輿守運送用トラックの運転手、田村寛さんは「車の運転より担ぐほうが楽しい」と、途中から運転を交代してもらっていました。アメリカから日本に来てはじめて御輿を担いだピアース・イアンさんは「日本の伝統文化に参加できるチャンスがあってよかった。御輿を担ぐのに不安もあったけど楽しかった」と感想を述べていました。

地元の住民から盛大に迎えられる天神御輿

 大頭取役の森田肇親(ただちか)さんは「毎年掻き手として参加していますが、今年は大頭取として御輿を担ぐ姿を眺めていました。あらためて天神御輿の魅力や美しさ、祭りの楽しさを感じました。最後まで無事運行できたことに感謝し、来年も元気で輿守として参加できるよう願っています」と話していました。

(愛媛・今治市菊間農民組合 大道法幸)

(新聞「農民」2009.11.16付)
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2009年11月

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