「ハイヤー、ホイヤー」勇ましく愛媛・今治 菊間地区
お供馬の走り込み愛媛県の無形民俗文化財に指定されている今治市菊間地区の伝統行事「お供馬の走り込み」が、10月18日、加茂神社で行われました。神社の参道約300メートルを、馬に乗った少年(小学校1年生から中学校3年生)が「ハイヤー、ホイヤー」の掛け声で勇ましく駆け上がると、1万5000人余の観客が歓声をあげていました。この行事は、愛媛県連会長の岡田厚美さんによる歴史検証でも、600年余続いていると言われています。参加する16頭の馬は、地元農家12戸で菊間町愛馬会(森田健二会長)をつくり、このお祭りのために一年間飼育して伝統行事を守っています。昔は、100頭余の馬が参加していましたが、現在では農耕に馬はほとんど使われず、サラブレッドの競走馬が10頭、農耕馬が6頭となっています。 菊間農民組合の河原田文次組合長も「農村の伝統行事を守り、継承させたい。この祭りにあわせて、子や孫たちが帰省し応援しますが、その人数も年々増えて心強いかぎり」と、はりきっています。12月には、元乗り子だった青年がお供馬で結婚式をあげる予定です。
よくついた実に手も軽く福岡・みのう農民組合大豆畑トラストえだまめ収穫祭秋晴れのさわやかな10月10日、福岡・みのう農民組合の大豆畑トラストえだまめ収穫祭が行われ、うきは市にある道の駅「うきは」に100人が集いました。「何かお手伝いすることはありませんか」「今回もよろしく」「はじめての参加です。いろいろ教えてください」―早めに来た人には、お昼用のえだまめや落花生をちぎってもらいます。10時になると歩いて15分のほ場に移動して、えだまめの収穫です。「よく実がついていますね」「今年は丈がちょっと低いんじゃない?」―長年参加していると、みなさん観察力がすごいです。2畝(せ)を1時間くらいかかって収穫し、葉っぱ落としをしたあときれいにすいて、今度は赤いそら豆の種まきです。 1足間隔で2粒ずつまいていきます。「あ〜、楽しかった」―戻るとちょうどお昼。えだまめ、落花生もちょうどよくゆで上がっています。「おいし〜い!」―食べ終わってから交流しました。 新日本婦人の会久留米支部からは「里山にどんぐりを植えよう」の企画、「ちっご9条の会」からは「アフガンに命の水を」の講演会などの紹介があり、農家組合員からは、遺伝子組み換えをしていないナタネ油、エコな鉢苗物の紹介などがなされました。2人の女の子を連れて参加したお母さんは「来月の大豆収穫祭も絶対来ますね」と、再会を約束して帰られました。
いろいろな方々に支えてもらっている大豆トラスト。参加者がその種を地域に持ち帰って広げていってもらいたいと思っています。 (福岡・みのう農民組合 金子徳子)
(新聞「農民」2009.11.2付)
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[2009年11月]
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