農のこころ丸山美沙夫
新米のとぎ水声を出しにけり 中山 絢子 俳誌『斧』から。米を研ぐ音や姿にはさまざま思いがある。子どもの頃の戦後の食糧難時代に、祖母や母たちの米研ぐ姿が深く心に残っている。この作は、新米を研ぐ音を「とぎ水声を出し」と詠んで表現の豊かさが詩情を広げている。収穫の喜びの明るさだ。私には今日の米作農家の低米価への叫びをも感じさせる。
(新聞「農民」2009.11.16付)
|
[2009年11月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2009, 農民運動全国連合会