旬の味
営農組合から来年の水稲用の春肥料予約申込書がまわってきた。来年の作付計画を立てなければならないが、どうなるのか▼政権は代わったものの、民主党農政の姿がいっこうに見えてこない。戸別所得補償制度は生産費と販売価格との差額を補てんするそうだが、一方で輸入自由化を促進すれば、膨大な税金の投入が避けられない。底の抜けたバケツに水を注ぐような制度に、国民の理解が得られるはずはない▼産直センター野菜部会のあとに立ち寄った焼き肉屋で、農業生産法人の営業部長と隣り合わせになった。まだ30歳代の若さだが、仲間と営業活動に来た帰りらしい。トラクターやコンバイン、イノシシやシカの話で盛り上がり名刺交換した▼4人で立ち上げたものの経営は厳しく、補助金なしには成り立たないという。「補助金なしでもやっていける農業がしたい」と話す彼の顔は“マジ”だった。「価格保障と所得補償で農業の再生を」「若い農家を育てる国家プロジェクトを」―まさに農民連の出番だ。 (安)
(新聞「農民」2009.11.16付)
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[2009年11月]
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