「農民」記事データベース20091102-899-10

旬の味


 やっと稲刈りが終わった。台風18号の前後は天候が良く、例年より早く作業がすんでホッとしている▼収量は半俵(はんたら)落ちで、作況は98か。生産者米価はどうかといえば、昨年はやや上がって喜んでいたが、過去最低だった2007年産と同じ水準まで下がってしまった。先の総選挙の結果、政権は交代したが、生産者米価の上昇は許さないらしい▼稲作は種もみの準備から2年はかかり、一部を除いて年に1回しかとれない。その米が収穫の秋に安く買いたたかれるのでは、なんともやりきれない。せめて生産費を償う米価にしてほしいと、国にお願いするのは不当なことなのだろうか▼「農民連の要求と提言」の一刻も早い実現が求められる。国政・県政で農業問題が争点になるのは、国民の命の糧にかかわるからだ。県知事選挙で、農産物の価格保障制度の実現を掲げている候補者の勝利に向け、おおいに汗をかいた。農民が豊作を心から喜べる国にするために、さらなる農民運動の強化を決意する秋となった。

(弥)

(新聞「農民」2009.11.2付)
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2009年11月

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