「農民」記事データベース20091123-902-13

おっかなビックリ初の稲刈り

第30回かながわ産直まつり


“消費者に米農家の現状を理解してほしい”

 神奈川農民連、生産者と消費者が手をつなぐ会などでつくる実行委員会は10月31日、秋晴れの伊勢原市で、第30回かながわ産直まつりを開き、親子連れなど180人が集いました。

 今年のテーマは“お米”。伊勢原市の米生産者、細野稔さんの田んぼを会場に模擬店が並び、参加者は、神奈川の野菜や果樹を中心とした各産地の逸品を味わいながら、稲刈りや野菜の収穫体験を楽しみました。

 神奈川農民連の安西肇会長が「低米価、米輸入のもと、米農家はがんばって生産を続けています」と開会のあいさつ。

 稲刈りの実演では、細野さんがコンバインによる稲刈りを披露した後、安西会長が自ら鎌による稲刈りを指導しました。子どもたちは、初めは鎌を握る手もおっかなびっくりでしたが、次第に慣れた手つきに。終わるころには、稲わらの大きな束を抱えていました。

 お母さんと参加した川崎市の伊藤香菜子さん(小学校3年生)は「力を入れないとだめだったけど、楽しかった。今度は、自分で取ったものを食べてみたい」と満面の笑顔。

 子ども3人を連れて友人たちと参加した原島志保さん(36)=川崎市=は「稲刈りなどあまり経験できないことができてよかった。田んぼや畑で収穫体験するのはいい機会だと思います。お米や野菜も国産にこだわり、産直を利用しています」と話していました。

親子で稲わらの束を抱えて

 米農家の細野さんは「米価がこれ以上下がったらやっていけない。米農家の現状を少しでも理解してもらえれば。ここに来ているのは、農業に理解のある人たち。子どもたちが鎌を持って稲刈りをしているのを見るのはうれしいですね」と喜んでいました。

 参加者は最後まで、クリスマスリース作りやサトイモ掘り、ベーコン作りに汗をかいていました。

(新聞「農民」2009.11.23付)
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2009年11月

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