2011年10月


2011年10月31日(第995号)

スペースマーク TPPは「壊国」だ! 政府がTPPの害毒を列挙
「TPP反対論のなかには事実にもとづかない恐怖感がある。これを私は『TPPお化け』と呼んでいる」――民主党の前原政調会長は10月14日にこう放言しました。しかし、政府は民主党・経済連携プロジェクトチーム(17日)に提出した「資料」で、TPPの数々の害毒を列挙しました。
スペースマーク アジアで共同行動の強化を
農民連、全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)、国際的農民組織で農民連も加盟するビア・カンペシーナは10月15日、東京・日本青年館の国際ホールで、「FTA・TPPに関する国際フォーラム」を開き、約150人が参加しました。
スペースマーク 震災復興・TPP・消費税増税阻止へTPP参加反対県民20万人署名 全県いっせい宣伝
第179回臨時国会が10月20日に開会したのを受け、「軍事費を削って、くらしと福祉・教育の充実を」国民大運動実行委員会は21日、国会行動に取り組みました。
スペースマーク 農のこころ
新米のおにぎり揃う膝小僧
スペースマーク どう連帯・協力し合うか
ビア・カンペシーナ東南・東アジア代表のメンバーと農民連、食健連は10月13、14の両日、千葉県の多古町旬の味産直センターで、FTAとTPPに関する戦略会議を開きました。
スペースマーク TPP参加阻止へ全力集中
農民連関東ブロック協議会は10月18、19の両日、栃木県日光市で秋季研究交流集会を開き、約100人が参加しました。
スペースマーク もう一つのアジアの構築とFTAに対抗するシステムチェンジを
2011年10月12日〜15日の間、私たち、農民、労働者、消費者、都市・農村部の貧困者、社会運動、市民社会組織が千葉と東京に集まった。ビア・カンペシーナ東南・東アジアは、FTAウォッチ(タイ)、食健連(日本)、反韓米FTAタスクフォース(韓国)とともに自由貿易協定(FTA)と環太平洋パートナーシップ(TPP)についての戦略会議を開いた。これは、アジアに拡大する協定の履行と推進への懸念を共有するための会議であった。現在、国家または地域間に多くのFTAが存在しており、民衆の暮らしを脅かしている。
スペースマーク 食糧主権、アジアの経済と農業を破壊するFTA・TPP(1/4)(2/4)(3/4)(4/4)
WTOは関税を引き下げる内容でしたが、FTA・TPPは関税の撤廃が中心です。そして相手国の制度や法律にまで関与することが特徴です。韓米FTAがアメリカ議会を通り、あとは韓国議会での批准を残すのみで、韓国では今たいへんな状況になっています。
スペースマーク 本の紹介/大嶋茂男著 協同運動と新社会システム
市民運動・アソシエーション(協同体)運動を55年間続けてきた大嶋茂男さん(現在、NPO中小企業・地域振興センター理事長、農学博士)は、東日本大震災と福島原発事故の反省に立って、きっぱりと脱原発の道を歩み、3つの条件を満たした新しい社会を必ず生み出さなければならないという思いに至りました。
スペースマーク アメリカいいなりのTPPではなく 国民の願いにこたえた経済政策こそ国際生物多様性の10年
「つくろう安全・安心な社会 輝いて働きたい ジェンダー平等へ ひろげよう!憲法・くらし・平和守る女性の共同を」をスローガンに、10月15・16の両日、東京都内で「第56回はたらく女性の中央集会」が開催されました。労働者、女性農業者、業者婦人などのべ1000人を超える女性が全国から集いました。
スペースマーク 原発No! 京都府民大集会被災者が主人公の復興を
「原発NO! 京都府民大集会」が9月10日、京都市の円山音楽堂で開かれ、2600人が参加しました。
スペースマーク 助かります 働ける場あってよかったです
福島県田村市に住み、5歳の男の子を育てる専業主婦の田中美恵子さん(仮名、26歳)は、原発事故で福島第一原発から40キロにある田村市から、実家のある山形県に子どもと2人で自主避難してきました。
スペースマーク いい汗かいた また来たいぶなしめじ(長野産)
福岡・みのう農民組合は10月9日、大豆畑トラスト枝豆収穫祭を行い、およそ150人が参加しました。今回は、東日本大震災支援ということで、みその袋詰め作業も行い、300袋(500グラム入り)作りました。
スペースマーク 旬の味
秋は様々なイベントが催される。若手農業者仲間と愛知県の市民祭りに出店した。初日はあいにくの雨で人はまばらだったが、それでも立ち寄ってくださったお客さんとのやり取りが楽しい

2011年10月24日(第994号)

スペースマーク TPP情勢緊迫“震災復興に逆行”
10月11日、野田内閣は「TPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加等に関する関係閣僚会合」を開き、11月12日からアメリカ・ハワイで開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会合でTPP参加を打ち出そうと大きく踏み出しました。また民主党内でも、経済産業大臣を辞任した鉢呂吉雄氏を座長とする「経済連携プロジェクトチーム」を立ち上げ、TPP参加に向けて党内の取りまとめを急いでいます。
スペースマーク 待ってました!放射能測定機器導入募金 ご協力ください
10月7日、待ちに待った放射能分析器が福島県農民連の事務所(福島市大森)に到着しました。募金を寄せてくださった全国の方々に、深く感謝します。
スペースマーク 東電から全面賠償かちとる
福島第一原発事故の「風評被害」の請求運動をすすめている福島県北農民連のモモの生産者20人に対し、東京電力は10月14日、請求額の満額を支払いました。今回の損害請求は8月末までのモモの風評被害の分だけですが、支払い総額はおよそ4000万円に上ります。「農協を通さず個人で賠償請求しても、本当に賠償されるのか」と、福島県内でも多くの注目が集まっていた農民連のこの請求運動に対し、いち早く、しかも「全面賠償」されたことは、深刻な風評被害に苦しむ多くの生産者にとっても、大きな励ましとなっています。
スペースマーク 各省庁、東電と交渉千葉では原発ゼロ集会
福島県内の各団体で構成され、農民連も参加する「ふくしま復興共同センター」は10月7日、「怒りの東京行動」を繰り広げました。
スペースマーク 農のこころ
稲架の連親子の連や小昼時
スペースマーク 『写真で見る兵庫農民連20年のあゆみ』都市農業は必要だ!
兵庫農民連は、結成して20年余になることから、記念誌『写真で見る兵庫農民連20年のあゆみ』を発行しました。
スペースマーク ふるさと産直みほん市 2011
「ふるさと産直みほん市2011」(11月22日)の開催が近づいてきました。実行委員会では、「47都道府県からもれなく参加しよう」と呼びかけています。
スペースマーク さわやかな秋空の下 青年が交流
さわやかな秋空が広がった10月4日、第8回青年交流会がいばらき県南阿見産直センターで行われ、茨城ふるさと産直ネットワークを構成する7つの産地から青年農業者ら26人が集まりました。
スペースマーク 農業守る運動熱く交流東京・主婦会館で 復興支援産直市
まだ残暑の厳しい9月21日、鹿児島県日置市にあるJAさつま日置・串木野支所の運営委員会のみなさんが、総勢35人で福岡・みのう農民組合を視察に来ました。
スペースマーク 旬の味
「いま、祭りの最中です」―福島からの電話に「祭り」の一言を聞き、なぜかホッとした。収穫への感謝と五穀豊穣(ほうじょう)を願う秋祭りの季節。二本松市で伝統のちょうちん祭りが行われたことを翌朝の新聞で知った

2011年10月17日(第993号)

スペースマーク 賠償請求運動の中で最高の農民連会員数に
福島県ではいま、福島第一原発の事故後、初めてとなる実りの秋を迎えています。厳しい風評被害に苦しみ、農家の胸中には「収穫を喜べない」という沈痛な思いも去来するなかで、「オレも農民連に入って、ともにたたかいたい」と、農民連に加入する生産者が相次いでいます。「史上最高の会員数を更新中」という福島県北農民連は、ともにたたかう仲間をふやそうと奮闘中です。
スペースマーク TPP参加に賛成できない
TPPをめぐる動きが緊迫するなか、JA全中やJF全漁連、全国森林組合の各専務や、主婦連合会の会長ら19人(別項)は、10月1日、「私たちは、TPPへの参加には賛成できません」との国民へ向けたアピールを発表しました。アピール賛同運動事務局の全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は、TPPへの参加を野田内閣が強行しないよう、「アピール」への賛同を広げる運動を進めようと訴えています。
スペースマーク TPP参加阻止へ運動強化「新聞『農民』読んでよかった」1000号記念の投稿を募集します
全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は、10月1日、東京都内で2011年全国代表者・活動者会議を開き、22の都府県と16の中央団体から65人が参加しました。大震災被災地3県からの特別報告のほか、食と農を守る各地の豊かな経験を交流し、秋のグリーンウエーブ(食の安全と食料自給率向上、地域の発展をめざす全国いっせい共同行動)の課題や具体的な行動、TPP参加阻止に向けた運動の強化など、活動方針を確認しました。
スペースマーク タウンミーティング 「日本のめざす農政のあり方」ご協力ください 東日本大震災救援募金/放射能測定機器導入募金
群馬県の高崎市認定農業者協議会が主催して、9月16日にJAぐんま本店で「日本のめざす農政のあり方」をテーマにタウンミーティングが開かれ、約150人が参加しました。JAぐんま中央会や高崎市農業会議所などが共催し、群馬県農民連などが後援しました。
スペースマーク 農のこころ
稲架を組む親子孫まで農一家
スペースマーク 自然エネルギーの可能性と市民の役割(下)
「気候ネットワーク」という環境NGOが「今すぐにでも日本の電力の25%を再生エネルギーでまかなうことが可能だ」という内容のリポートを発表しています。このリポートは、環境省や風力発電協会、地熱学会などが自然エネルギーの種類ごとに「これくらいは今の技術水準でも実現可能」とすでに公表している試算結果を合計して、自然エネルギー全体の可能性を検証したもので、今でも日本の電力の25%を再生エネルギーで供給でき、それにかかる追加的費用も現在の電気代の1割増ですむ、と試算しています。
スペースマーク 本の紹介/浅見輝男 著 土壌と農作物の放射性核種汚染
東日本大震災にともなう福島第一原発事故は、大量の放射性核種、特にヨウ素131と放射性セシウム(セシウム134と137)を大気と海に放出しました。また、ストロンチウム90の放出もありました。
スペースマーク 福井県へ原発視察・研修富山和子さんの日本の米カレンダー
奈良県の農民連と新日本婦人の会は9月23日、福井県に行き、「原発視察日帰り研修」を行い、47人が参加しました。
スペースマーク 農家の今は? 困難・喜びは?
福岡県久留米市立青峰小学校(全校生徒約200人、団地の中にある小学校)は一昨年から、子どもたちに将来の夢を描かせるためにいろいろな職業の人に話をしてもらうという「絆(きずな)39プロジェクト・夢に向かって」の取り組みをしています。
スペースマーク 旬の味
「遊水地は有害無益。現実がそれを見せてくれた。今度はわしらがその理屈を触れ回るのだ。有害無用、有害無用」―これは、足尾鉱山からたれ流された鉱毒公害と生涯をかけてたたかった田中正造を描いた小説「辛酸」(城山三郎著)の一節だ

2011年10月10日(第992号)

スペースマーク TPP交渉参加に反対する
東北6県の生協連合会の会長は9月7日、連名で「TPP交渉への日本の参加に反対する共同声明」を発表しました。そのうちの1人、宮城県生協連合会の齋藤昭子さん(会長理事)に、TPP(環太平洋経済連携協定)のこと、震災復興のこと、そして生産者への思いなどについて話を聞きました。
スペースマーク 東電は賠償する気あるのか安心して住み続けられる福島を! なくせ!原発 10・30大集会 in ふくしま
「東京電力は、被害者一人ひとりのところに足を運んで、誠実に説明すべきだ」「加害者が賠償請求を難しくするな」――福島県農民連も参加している「ふくしま復興共同センター」は9月29日、福島第一原発事故の賠償について、福島県庁で東京電力に抗議の申し入れ行動を行い、約40人が参加しました。
スペースマーク 原子力空母いらない 原発ゼロ
神奈川県の米軍横須賀基地に、福島第一原発に匹敵する原子炉2基を搭載した原子力空母、ジョージ・ワシントンが配備されてから3年目となる9月25日、横須賀市のヴェルニー公園で、「原発ゼロへ! 原子力空母はいらない!」と訴える集会が開かれました。地元、神奈川をはじめ、首都圏などから4500人を超える参加者が集い、抗議の声をあげました。
スペースマーク 税金豆知識日販連と農民連の役員が懇談
今年は東日本大震災だけでなく、台風被害などが全国いたるところで発生しました。災害で損害を受けた時に必要な税金対策をお知らせします。
スペースマーク 農のこころ
代替りの出来は上々今年米
スペースマーク 農家装い社員が「やらせ発言」
プルサーマル発電をめぐる佐賀県主催の公開討論会で、九州電力の社員が農家に成りすまして「やらせ発言」をしていたことがわかりました。これは、9月30日に取りまとめた九電の「やらせメール」問題に関する第三者委員会の最終報告書によるもの。
スペースマーク DVD紹介/「原発、ほんまかいな?」(アジア太平洋資料センター制作)
「電気事業連合会のパンフレットには『地震にも津波にも大丈夫』って書いてあるけど、うちら、だまされてたんとちゃうか?」
スペースマーク 自然エネルギーの可能性と市民の役割(上)
公害地球懇(公害・地球環境問題懇談会)は9月24日、東京都内で「いまこそ原発から自然エネルギーへ――市民が開く自然エネルギーへの時代」をテーマに、シンポジウムを開催しました。このなかで、自然エネルギーの技術開発を研究している東京大学大学院生の佐川清隆さん(仮名)が、特別報告しました。その一部を紹介します。
スペースマーク ゲルマニウム分析装置配備へ放射性核種分析装置
高性能の放射性核種分析装置(ゲルマニウム半導体分析装置)を農民連食品分析センターに導入するにあたって、資金援助や発注・運搬の手配など多大な協力を行い、全労連と友好関係にある、フランス労働総同盟(CGT)のメンバー2人が9月28日、農民連本部と食品分析センターを訪れ、懇談と視察を行いました。
スペースマーク 台風被災地日高川町へ 泥に埋もれた稲刈り取り
和歌山県農民連は9月20日、台風12号で大きな被害を受けた日高川町にボランティア支援に入りました。
スペースマーク 旬の味
秋分が過ぎ、夏野菜も終わった。私が耕作するようになってから、夏場は野菜を作り、裏作には必ず麦をつくることを繰り返してきた畑がある

2011年10月3日(第991号)

スペースマーク 乱高下の末、取引停滞先物取引とは
農水省が認可した米の先物取引の試験上場。東京穀物商品取引所(東京穀取)と関西商品取引所(関西商取)はそれぞれ8月8日から取引を始め、1カ月余りが過ぎましたが、わずかな期間に乱高下をくり返した上に、取引は早くもジリ貧状態に陥り、一部の業者が取引を独占するなどゆがんだ取引の実態も明らかになりました。
スペースマーク “日米同盟の戦略的問題だ”FTA・TPPに関する国際フォーラム
9月21日の日米首脳会談後、TPPをめぐる動きが緊迫しています。友好ムードいっぱいだった会談は、記者団が姿を消した途端、雰囲気が一変したといいます。
スペースマーク 東電の“算定基準”と請求手続き 加害責任とらない とんでもない内容
福島第一原発事故の損害賠償について、東京電力は9月21日、企業や農家に対する賠償金の“算定基準”を発表しました。東電はこれに先立つ8月30日には個人向けの“算定基準”を発表し、請求書など書類の発送を始めていますが、東電が2回にわたって示した“算定基準”と請求手続きは、原発事故を引き起こし、人々の生活を破壊した加害者としての自覚のない、とんでもない内容となっています。
スペースマーク 農のこころ
案山子の役目変わり米価の文字抱いて
スペースマーク 台風15号 東海地方を直撃
台風15号は9月20日から22日にかけて、各地に大雨をもたらしました。
スペースマーク 耕作放棄地とソーラーベルト
福島原発の事故を受けて、原発をやめて自然エネルギーに切り替えようという動きが盛んになっています。
スペースマーク 本の紹介/タネが危ない 野口勲著
30年以上前になるだろうか、ホウレン草のF1種が普及し始めたころ、固定種の畑にはムクドリが食べに来るが、F1種の畑には来ない。こんな経験から品種改良への疑問を持つようになった。最近、その疑問に答える一冊の本を見つけた。
スペースマーク 会場あふれる“原発なくせ!”
著名人9氏が呼びかけた「さようなら原発集会」が9月19日、東京・明治公園で開かれ、公園内だけでなく、周辺にも参加者があふれる6万人が集いました。この集会には、全労連、全労協、連合系の労働組合や消費者・医療団体などから参加し、農民連も結集しました。
スペースマーク みほん市
農民連ふるさとネットワーク、農民連、日販連(日本販売農協連合会)が主催する2年に一度の「ふるさと産直みほん市2011」が、11月22日(火)、東京流通センター(東京・大田区)で開かれます。今年で3回目となる「みほん市」は、被災者支援、被災地復興を太いテーマに、日本列島3000キロの各地から、日本農業の底力と産直品の良さをアピールします。
スペースマーク たちまち刈り上げ スゲェー おおはしゃぎ
茨城・県南農民組合は9月15日、お米の取引がある東京・武蔵野精米店さんの紹介で、武蔵野東小学校の5年生たちと阿見町の大塚康夫さんの田んぼで稲刈りの体験・交流をしました。
スペースマーク 旬の味
もの思わせる秋風が吹く…。頻発(ひんぱつ)する災害に閑寂な夜長に浸っている暇もない。地震、津波、台風によるつめ跡の復旧・復興に立ち向かう日々
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