「農民」記事データベース20111010-992-03

原子力空母配備から3年
横須賀(神奈川)で9・25集会

原子力空母いらない 原発ゼロ

“放射能から子ども守って”涙の訴えも


福島県農民連 亀田会長が来賓あいさつ

 神奈川県の米軍横須賀基地に、福島第一原発に匹敵する原子炉2基を搭載した原子力空母、ジョージ・ワシントンが配備されてから3年目となる9月25日、横須賀市のヴェルニー公園で、「原発ゼロへ! 原子力空母はいらない!」と訴える集会が開かれました。地元、神奈川をはじめ、首都圏などから4500人を超える参加者が集い、抗議の声をあげました。

 全労連の小田川義和事務局長が主催者あいさつ。「首都圏に暮らす3000万人の命と健康を脅かす原子力空母撤去の運動を巻き起こそう」と呼びかけました。

 福島県農民連の亀田俊英会長が駆けつけ、来賓あいさつを行いました。亀田さんは「福島では、農家が収穫の秋を喜べない。その原因と責任は東電と国にある」と述べ、さらに、国連で野田首相が、「安全な原子力政策をめざす」と演説したことを批判。「原発からの撤退以外にありえない。原発被害者への何よりの支援は原発ゼロの社会をつくることだ」と訴えました。

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抗議のカードを掲げて「原子力空母はアメリカに帰れ!」

 会場には、親子で参加する人たちの姿も目立ちました。綾瀬市の1児の母親、高園薫さん(35)は壇上から、「原子力空母は今すぐアメリカに帰ってほしい」と言葉を詰まらせながら語り、放射能汚染による子育てへの不安を告発しました。

 集会では最後に、参加者全員が「原子力空母いらない」「原発ゼロ」の要求カードを掲げて唱和。米軍基地正面ゲートを通って、商店街をパレードしました。

(新聞「農民」2011.10.10付)
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2011年10月

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