さわやかな秋空の下
青年が交流
少量多品目栽培農家を見学
茨城産直ネット、7つの産地から26人
栽培技術や経営…話はずむ
さわやかな秋空が広がった10月4日、第8回青年交流会がいばらき県南阿見産直センターで行われ、茨城ふるさと産直ネットワークを構成する7つの産地から青年農業者ら26人が集まりました。
2008年4月に1回目を開催して、今回で8回目となる交流会は、阿見産直センターの直売所を見学した後、阿見産直センターの特色でもある少量多品目を栽培している筧田貴正さん(31)の畑を見学しました。就農して3年目、親子夫婦4人で、年間40種類以上の作物をつくっています。
見学した畑にはトウガン、さやいんげん、かぶ、大根をはじめ、ブロッコリー、カリフラワー、ネギ、キャベツ、みず菜、のらぼう菜、菜花など秋冬の作物が所狭しと広がっています。
出荷先は阿見産直センターをメーンに、ほか4カ所の直売所で、市場には出していません。筧田さんは「季節を通していろんな作物を収穫できる喜びがあり、直売所で買ってくれる消費者とのコミュニケーションは励ましになる。同時に自分としては柱となる品目を軸にして経営を広げていきたいという希望もある」と語ります。参加者からは、作業の分担や農薬の散布、経営のこと、サラリーマンのときとの違い、苦労や楽しみなど、次から次へと質問が出されました。
|
たくさん食べてたくさん話し合った青年農業者たち |
産直ネットで青年部発足へ
昼食は、バーベキューをしながらの交流。3班に分かれ、普段はそこまでは食べないだろうと思われるほどのたっぷりの肉、自分たちが栽培したトウガンなどが入った野菜スープなどを食べながら、栽培技術や経営など話がはずみまました。
茨城ふるさと産直ネットワークでは、ここ数年農業青年の交流などに力を入れてきました。今年は今回の交流のほかに、いばらきコープの若手職員らとの交流を9月3日に行いました。いばらきコープから30人、産地側から23人が農場に集い、種まき、定植、収穫などの農作業体験を通じて交流し、次は、11月に行われるいばらきコープなどが主催するフェスタに共同で出展する計画です。
これらの取り組みを通して、10月27日にはいよいよ茨城ふるさと産直ネットワークの青年部を立ち上げる予定です。
(茨城ふるさと産直ネットワーク 奥貫定男)
(新聞「農民」2011.10.24付)
|