「農民」記事データベース20111024-994-04

ふくしま復興共同センター
怒りの行動

各省庁、東電と交渉

本社前で終日行動

関連/千葉では原発ゼロ集会


放射能から子ども守れない 収穫の秋を喜べない

 福島県内の各団体で構成され、農民連も参加する「ふくしま復興共同センター」は10月7日、「怒りの東京行動」を繰り広げました。

 福島県からバス5台を連ね、183人が参加。農民連本部をはじめ、労働組合、女性団体などからも支援にかけつけ、各省庁と東電との交渉、東電本社前行動に終日、取り組みました。

 東電本社前行動では、参加者が怒りを込めてリレートーク。須賀川市から来た若い女性は「福島で結婚して、子どもを産み育てたいが、放射能汚染が不安」と語り、磐梯町の参加者は「町は除染さえやらない。放射能から子どもたちを守りたい」と訴えました。

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東電本社前で、刈り取った稲やプラカードを掲げ、声をあげる福島の参加者たち

 喜多方市の農家は「稲刈りの真っ最中だが、収穫の秋を喜べない。実際に福島産農産物の取引停止も起こっている。安心して農業が続けられるよう、原発ノーの声を広げたい」と語りました。

 いわき市の参加者は「原発事故が復興の足を止めてしまった。立ち入りができないため、がれきも片付けられず、畳が腐り始めている。羽根が縮まったチョウや変な形のジャガイモが見つかると、『原発の影響では?』と疑いの目を向けてしまう」と訴えました。

 農民連顧問の石黒昌孝さんもマイクを握り、「力を合わせて、原発事故の全面賠償を勝ち取り、全国の原発を廃炉に追い込みましょう」と激励しました。


県農民連トラクター・軽トラ先頭にパレード

千葉では原発ゼロ集会

“TPPいらない”のムシロ旗も

画像 千葉市で9月29日に行われた原発ゼロ集会では、「原発さよーなら」「TPPはいらない」と書かれたムシロ旗と横断幕をかかげて、トラクター2台と軽トラ5台、ヤギ3頭が参加して、市内の繁華街を通り県庁に向かうコースをパレードしました。

 東京電力千葉支店前ではひときわ大きな声で、「原発はいらな〜い!」「直ちに賠償しろ!」とシュプレヒコール。千葉県農民連からは賠償請求に取り組む生産者など30人が参加しました。

 この集会は「原発ゼロに、収束・除染・賠償早く、9・29ちば集会とパレード」を掲げて、農民連も参加する実行委員会が主催したもの。当日の飛び入り参加も含め約600人が原発ゼロを訴えました。

(千葉県農民連 森吉秀樹)

(新聞「農民」2011.10.24付)
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2011年10月

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