福井県へ原発視察・研修奈良県の農民連と新婦人47人
関西電力職員から説明きく奈良県の農民連と新日本婦人の会は9月23日、福井県に行き、「原発視察日帰り研修」を行い、47人が参加しました。一行はまず、関西電力・美浜原子力PRセンターへ。福井県の若狭湾一帯は“原発銀座”とも呼ばれ、14基もの原子力発電所が集中する地域です。特に美浜原発1号機は稼働から40年が経過している老朽炉で、PRセンター内には高経年対策にかかわる技術なども数多く展示されていました。 関西電力の係員の案内で館内を見学した後、原発の構造などをビデオで説明を受けました。参加者から、安全対策に関する疑問や不安、原子力発電偏重による発電の「ベストミックス」のゆがみなどについて、多くの質問が投げかけられました。 続いて、小浜市の明通寺へ。地元で「原発設置反対小浜市民の会」に参加し、原発反対運動を行っている住職の中島哲演さん、福井県議の佐藤正雄さん、小浜市議の宮崎治宇蔵さんから原子力行政の実態や住民による反対運動の話などを聞きました。
“原発ゼロ”の気持ちさらに強く中島住職は、“足ることを知らない者はいくら裕福であっても心は貧しい”という意味の仏教用語「少欲知足」を引用して、「現代人は『少欲知足』とは反対の『多欲不満』な社会を作ってしまった。『少欲知足』の考えを実践することで、社会的に弱い地域や人に犠牲を押し付けるようなことがなくなるのではないか」というお話をされました。
また宮崎市議は、「小浜市は食のまちづくりをめざし、『食育の町』として知られるようになった。今後はエネルギーも地産地消にするまちづくりをめざす」と話され、原発にただ反対するだけではなく、原発に依存しない地域づくりをするにはどうすればよいか、今後の展望をしっかりと見据えた説明でした。 奈良から福井まで12時間ほどの長旅でしたが、“原発ゼロ”への気持ちがさらに強まる研修となりました。 (奈良県農民連 池田訓章)
富山和子さんの
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[2011年10月]
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