農家の今は? 困難・喜びは?
福岡・みのう農民組合 田中さん
久留米市の小学校で“出前”授業
福岡県久留米市立青峰小学校(全校生徒約200人、団地の中にある小学校)は一昨年から、子どもたちに将来の夢を描かせるためにいろいろな職業の人に話をしてもらうという「絆(きずな)39プロジェクト・夢に向かって」の取り組みをしています。
みのう農民組合に「農家の現状や困難、喜びなどを話してほしい」という依頼が寄せられ、果樹部長の田中繁樹さんが引き受けてくれました。
10月1日、田中さんは6年生約40人を前に、みのう農民組合が取り組んでいる大豆畑トラストや「里山にどんぐりを植えよう」の話をしたあと、巨峰と柿の作業の苦労と喜び、何のために働くか、なぜ農業をやっているのかという話をしました。そして「農業は全責任を自分で負わなければならない。苦しいけれど楽しくもある」と締めくくりました。
児童からの質問はとてもユニークでした。「カラスよけは何がいいですか?」との質問に、田中さんは「カラスは頭がいいから、ほとんど効果がない。今はイノシシが大変。柿の木ごと持っていく」という答えに、「へえ〜〜!!」と感嘆の声。
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スライドを使ってわかりやすく説明する田中さんと、熱心に聞く児童たち |
おみやげに、「奥さんと夜なべして作った納豆を持ってきた」というと、みんな、「だ〜〜いすき」。そのほかに、西村柿も1袋ずつ。「この柿は渋があるタイプだけど、渋は光を通すから、そういう機械で選別して、渋のないものを持ってきました」という説明に、これまた「へえ〜!」。
専門用語も多く、「子どもたちは理解できたかな」と思いましたが、聞いてみると「わかりました」ときっぱり。今後も、稲刈り交流会で実際に作業してもらうなど、交流を続けていければと思いました。
(福岡・みのう農民組合金子徳子)
(新聞「農民」2011.10.17付)
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