「農民」記事データベース20111003-991-08

会場あふれる“原発なくせ!”

9・19集会 今日を脱原発の第一歩に


 著名人9氏が呼びかけた「さようなら原発集会」が9月19日、東京・明治公園で開かれ、公園内だけでなく、周辺にも参加者があふれる6万人が集いました。この集会には、全労連、全労協、連合系の労働組合や消費者・医療団体などから参加し、農民連も結集しました。

 公園内は、足の踏み場もないほど、人であふれ返り、「原発はいらない」「自然エネルギーへの転換を」と書かれたパネルやプラカードが並びます。

 壇上では呼びかけ人の5氏がマイクで訴えました。作家の鎌田慧さんは「この集会は、これまでの結節点であると同時にこれからの出発点です」と呼びかけ、作家の大江健三郎さんは「私たちに何ができるのか。民主主義の集会とデモしかない」と強調しました。

 経済評論家の内橋克人さんが「原発エネルギーでなく、命のエネルギーの輝く国にしよう。今日はその第一歩です」と述べ、作家の落合恵子さんは「世界から原発と核がなくなるまで、私たちもゴールに向かって歩みましょう」と語りました。

 作家の澤地久枝さんは「きょうの集会の盛況ぶりは、地球の命を守ることにつながり、いま集めている1000万人の署名は、私たちが求める国づくり、世直しに道を開きます」と訴えました。

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沿道の声援に送られながら「原発なくせ」とパレード

 集会後、参加者は3コースに分かれて都内をデモ行進。集会の熱気を通行人らにアピールしました。東京都板橋区に住む小田川遥平さん(26)は、「原発の問題に興味を持っている人がこんなに多くいることが驚きでした。いろんなグループが一つの目標に向かってやっていることはいいことですね。農民連食品分析センターが放射能検査をしていますが、確固たるデータは、原発の危険性を知らせ、食の安全を守る上で大きな力になると思います」と話していました。

(新聞「農民」2011.10.3付)
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2011年10月

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