食糧主権、アジアの経済と
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自由化は関税を下げ、国の政策に混乱を持ち込みます。とくに土地や流通、価格、生産地など農業分野を大きく混乱させるものです。私は「ラーメン丼現象」と呼んでいるのですが、いま私たちが食べているモノは、いったいどこから来ているのか、まったくわからない現状があります。
またFTAは、その合意内容すら国民に知らされていません。たとえば2010年にASEANと中国のFTAが始まりましたが、私たちはその文書を見たこともありません。
インドネシアでは1週間前からジャガイモの収穫が始まりましたが、1キログラム約50セント(約40円弱)でした。しかし中国産は20セント(約20円弱)なのです。中国との協定では6680品目中、6600品目の関税が“ゼロ”になり、貿易赤字が拡大しています。
2008年に投資に関する新しい法律を無効にしたインドネシアの農民たち(憲法議会前で) |
またインドネシアには良い憲法がありますが、憲法に合わない多くの悪法もあり、この悪法は無効だと司法に訴える運動もしています。こうした悪法の多くが、私たちの運動で破棄されてきました。FTAもASEAN憲章やインドネシア憲法に照らして無効だと訴える活動を準備中です。
[2011年10月]
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