2002年11月


2002年11月25日(第564号)

スペースマーク 肉より重くて安いハム?
味付けし、熱処理し、スライスして包装したハムの方が、生の豚肉よりも安い値段で売られている。こんな不思議なことが起きています。なぜ手を加えたハムの方が安くなるのか。そのカラクリを解くカギは“水”です。
スペースマーク ミニマムアクセスの「廃止」を要求国民の主食・お米と田んぼ・ふるさとを守れ!
米どころ北海道・東北・北陸11道県の農協中央会は11月5日、連名で「米政策の改革に関する意見・要望」をまとめ、自民党と政府に提出しました。注目されるのは、この要望書が「ミニマム・アクセス輸入米の廃止」と「大幅削減」を明確に求めていること。
スペースマーク 米と農業を守ろう農家の声援を受け街頭宣伝
兵庫農民連は、「米を守る運動が正念場を迎える11月を前に、宣伝、学習会を旺盛にやろう」と役員会で意志統一。10月24日、宣伝車を先頭に5台の軽トラを連ねて、三木、小野、加西、多可郡など、播州平野の北部の米どころ、北播磨を終日運行しました。
スペースマーク 「再生プラン」と農地制度「改革」―(2)―
前回、「再生プラン」のなかで「構造『改革』の加速化」案として三つの農地制度「改革」構想が提起されたことと、そのうちの一つの「特区」案について述べました。今回は残りの二つの案を批判的に紹介します。
スペースマーク 新婦人が小売店と対話調査
新日本婦人の会(略称新婦人)が、全国のスーパーを訪問して「全国いっせいスーパーマーケット調べ 食品の安全度チェック」に取り組み、その調査結果を10月31日に記者発表しました。
スペースマーク WTOは地球の自殺行為米価格カルテルめざしアジアの輸出国が初の閣僚会合
「大いなる誇りをもって農業をやれる時代に」フランス農民同盟(CP)のジョゼ・ボベ委員長が初来日。10月29日、「ジョゼ・ボベさんと大いに語る東京集会」が、文京区民センターで開かれました。「ATTAC Japan」(アタック・ジャパン)と「ジョゼ・ボベさんを招く会」が主催しました。
スペースマーク 誰でもできる無農薬・有機稲作(2)
無農薬・有機稲作にとって最も大きなテーマは除草問題でした。
スペースマーク 郷土料理を“食べ歩き”
千葉県にある多古町旬の味産直センターの「BRAぶら しんのみ祭り」が11月9日、産直センターのある多古町次浦集落で行われました。
スペースマーク 快晴のなか盛大に
「甘くておいしい静岡のミカン。詰め放題だよ」――東京・足立区の北足立市場まつりが11月10日、快晴のなかで盛大に開かれ、子ども連れなど大勢の人たちで賑わいました。農民連からは静岡と埼玉、本部から参加しました。
スペースマーク 農の考古学(25)
17世紀初頭からの徳川幕府と諸大名による幕藩体制の政治は、19世紀後半まで260年余、続きました。米が経済の中心の江戸時代には、新田開発が各地ですすめられました。
スペースマーク 旬の味
北風小僧の寒太郎がついに当地方にもやって来た。昨年より半月早い初雪。今年は夏の長雨が晩秋まで続き、悩まされ通しだった。稲刈りが済むと秋仕舞いし、冬支度に入るのだが、今年は同時進行だ。かじかむ手でそそくさと冬囲いを行った

2002年11月18日(第563号)

スペースマーク 朝市は町民の宝です
「作る人の顔が見えて安心。しかも新鮮でおいしい」と、地域の住民から愛されている千葉県酒々井町の朝市が20周年を迎えました。町の風物詩として定着し、県内外からの視察も多い「酒々井の朝市」。前日の雨空がウソのように晴れわたった10月27日、「20周年記念まつり」が、同町役場の駐車場で盛大に開かれました。
スペースマーク 「日本の米を守れ!」
福島県議会は、「日本の主食である米生産を守るとともに安定供給を図る米政策の実現を求める意見書」を全会一致で採択。首相と農水、財務の両大臣に提出しました。
スペースマーク 「登録失効農薬」問題に対する農民連・産直協の要求と見解
7月30日山形県内で登録失効農薬を販売していた2業者が、農薬取締法・劇物取締法違反の容疑で逮捕される事件が発生し登録失効農薬問題が社会的問題としてクローズアップされています。
スペースマーク 「再生プラン」と農地制度「改革」―(1)―
武部前農相の指揮下で、農水省が「“食”と“農”の再生プラン」なる政策文書を発表してから半年あまりがたちました。
スペースマーク 誰でもできる無農薬・有機稲作(新連載)
今年ほど食の安全性に関わる問題が頻発し、WTO体制の本質や行政の責任、食品関連企業のモラルが問われた年はなかったと思います。
スペースマーク 産直通りは笑顔いっぱい
農民連、食健連は、11月2〜4日に東京・夢の島公園で開かれた第38回赤旗まつりの「産直通り」に、日本共産党農業・農民後援会と協力して出店しました。
スペースマーク 農の考古学(24)
中世社会には、アジール(避難所)の機能を持った無縁・公界(くがい)の空間が存在しました。ここに逃げ込めば公権力も介入できなかったといいます。
スペースマーク 一家総出で“古代米”の収穫作業
コンバインを駆っての11ヘクタールの稲刈りが終わり、引き続いてバインダーとハーベスターによる古代米(黒紫米)の収穫が始まりました。
スペースマーク 旬の味
♪おどま盆ぎり盆ぎり盆から先やおらんど盆が早よ来りぁ早よもどる――福岡・柳川出身の詩人、北原白秋が絶賛した五木の子守唄。そのふるさとは今、川辺川ダム建設で水没予定地の民家などがほとんど移転している。現地を案内してもらった

2002年11月11日(第562号)

スペースマーク 全世界の消費者が警戒・反発
遺伝子組み換え稲の日本での作付けが、いよいよ目前にせまろうとしています。遺伝子組み換え(以下GM)食品をめぐる世界の動きを、科学ジャーナリストの天笠啓祐さんにインタビューしました。
スペースマーク あらかき氏と共に
沖縄県知事選挙が、11月17日投票で行われます。私たち沖縄農民連は「革新県政の会」に参加して、革新無所属のあらかき繁信候補を擁立。「県民が主人公」の立場を貫き、安保条約廃棄・基地撤去を掲げ、県民のいのちと暮らしを守る県政を実現するために全力でがんばっています。
スペースマーク 転作奨励金も稲作経営安定対策も廃止
政府は転作奨励金と稲作経営安定対策を再来年(平成16年)から廃止するねらいを公式に明らかにしました。「米改革」を検討している生産調整研究会に11月1日、政府が示した「再構築の基本方向」で明らかにしたもの。
スペースマーク 食品分析センター募金者氏名
◆ご協力ありがとうございました。
スペースマーク 農の大切さ伝えたい
千葉の東総農民センターの大豆畑トラスト運動に参加し、たびたび本紙にもその体験を書いてくれている東京・荒川区の主婦、為我井雅子さん(59)。「農業の大切さを都会の人たちに絵で伝えたい」と、10月28日から11月2日まで東京・銀座の画廊で初めての個展を開きました。
スペースマーク 収穫機械のメンテナンス
今回は、最終回ですので、保管作業の最終段階エンジン部分の点検について考えます。
スペースマーク HAPPY料理“旬”のものが一番
今回はごぼう、なめこ、黄菊花、春菊、カリフラワー、カボチャ、きゅうり、紫さつま芋、ズッキーニ、りんご(新世界)の10種類に加え、コンニャク、豆腐、湯葉、殻つき炒りピーナッツ、発芽玄米なども同じ場所で手に入ったので、農民連加工品もたっぷり使わせていただきました。
スペースマーク めちゃかわいいシクラメン
私は、植木鉢の直径が5センチという小さいミニシクラメンの栽培に日本で初めて成功しました。全国から注目されているミニシクラメンの名は「めちゃかわいいシクラメン」。手の平に3〜4鉢がのってしまう、あまりの小ささに誰もが驚かれることと思います。
スペースマーク “尺鮎”と“餅つき”に完成
福岡県の「みのう農民組合」は好天気に恵まれた10月13日、田主丸町の組合員の田んぼで新婦人久留米支部のみなさんなどとともに稲刈り交流会を行い、子どもも含め百人が参加しました。
スペースマーク 農の考古学(23)
山の斜面を階段状の水田にした棚田は、「日本の原風景」です。
スペースマーク 旬の味
先日、米産直の縁で横浜の保育園関係者に招かれて農家のお母さんたちと一緒に箱根から横浜の旅をした。「百聞は一見に如かず」であった。箱根関所は当時の造りを復元中で、資料館の中は、当時の幕府が厳しい監視体制を強いていた様子を再現していた

2002年11月4日(第561号)

スペースマーク 空間に“無限の世界”を描き出す
小学生の頃は不登校児童、高校は入学して2週間で“自主退学”した少女が、パントマイムを天職として選び、観客を感動させる舞台に立つ。その“生い立ち”と将来への抱負を聞きました。
スペースマーク 農民連は“引き下げ”などで総務省交渉
農民連は10月24日、来年の固定資産税基準年度評価替えにむけて、固定資産税の引き下げなどを求めて、総務省と交渉しました。農民連からは固定資産税・相続税対策部の山口和男部長をはじめ、茨城、東京、神奈川、愛媛、宮崎などから15人が参加。総務省からは固定資産税課の山口祥義課長補佐らが応対しました。日本共産党の春名眞章衆院議員も同席しました。
スペースマーク 「米を守る」請願書提出もう少しで全市町村の過半数に
岡山県農民連は、「米を守る」請願・陳情書を県内市町村の9月議会に提出。現在までに13町村で意見書が採択・趣旨採択されています。
スペースマーク 「まもれ!雇用・くらし・いのち 許すな!イラク攻撃、有事法制」6割の自治体が意見書に賛同
「まもれ! 雇用・くらし・いのち 許すな! イラク攻撃、有事法制」10・22中央集会が東京・日比谷野外音楽堂で開かれ3000人が参加しました。集会後、国会に向けてデモ行進しました。
スペースマーク 動き急、企業の農業進出
大手食品加工メーカーのカゴメが、和歌山市に大規模なトマトの養液栽培温室を建設する計画が進んでいます。背景にあるのは、小泉内閣が、株式会社の農地取得と本格的な農業進出を認めようとしていること。来年の通常国会での農地法の大改悪を前に、臨時国会で法案を提出する「構造改革特区」で先取りしてしまおうという策動が緊急です。
スペースマーク 「農協改革」の現時点(5)最終回
一緒に何かをすることを「共同」というのに対して、「協同」は、「人々が心と力を合わせてともに働くこと」とされています。お互いに顔を知りあい、暮らしの実情を理解しあってこそ、心と力を合わせてともに働く協同が実現できるのではないでしょうか。
スペースマーク 登録失効農薬問題の緊急動議が可決
10月10日に開かれた群馬県農業委員大会で、農民連会員の農業委員が中心になって提案した登録失効農薬問題の緊急動議が、全会一致で可決されました。
スペースマーク 政府報告は撤回せよ
転作奨励金も「稲作経営安定対策」もいっきょに廃止。国民の主食・米の安定供給に対する国の責任を完全に投げ捨てる――。政府は、10月17日に再開された「生産調整研究会」に、こういうねらいをもりこんだ“米改革”案を提出しました。11月に入ってから集中的に審議し、29日に最終報告をまとめる予定。いっせい補欠選挙後、国民の批判の声が届かないときにまとめるというやり方自体に、政府の自信のなさが如実にあらわれています。事態はいっきょに緊迫し、国民の主食・米を守るたたかいは正念場を迎えています。
スペースマーク 「米を守れ・農業・食料を守れ」の世論と運動を大きく広げ、「12・4中央共同行動・集会」(仮称)に結集しよう
政府が進めようとしている米「改革」は、弱肉強食の小泉「改革」の農業版であり、(1)国民の主食に対する政府の責任を放棄して、農家に米価の暴落と減反をさらに押しつけ、農協の存在さえも否定する、(2)農地法を改悪して大企業の農地支配を押し進めるなど、戦後農政の総決算というべきとんでもない攻撃です。
スペースマーク 北海道では一戸200万円近い減収に
昨年、北海道の農家が受け取った転作奨励金(経営確立助成金)は318億円、とも補償金が230億円、稲経補てん金が64億円。ここから農家拠出分(とも補償50%、稲経補てん25%)を差し引き、関係農家数で割ると、農家一戸あたりで転作奨励金が122万円、とも補償44万円、稲経補てん19万円。合計で185万円です。
スペースマーク 七割の市町村で請願を採択
米どころの秋田県では、「米を守る請願・陳情」を採択し、意見書を国にあげた市町村が、7割を超えて広がっています。
スペースマーク さっと顔色変えた生源寺座長
10月3日、さいたま市で開かれた第38回埼玉県消費者大会に、生産調整研究会の生源寺真一座長が、分科会の助言者として参加。講演が終わって、私は、「米つぶしを許すな!」と大書し、黄金色の稲穂がまぶしいカラー刷りの新聞「農民」号外と、米「改革」に対する農民連の見解と提案が載った雑誌『農民』を手渡しに行きました。
スペースマーク 読者からのお便り
入院中、早く食べたい産直野菜/農民連の提案に私も賛同します/父母の米飯給食への要求高い/健康な体は、良い食べ物から/大根を“むかえうつ”覚悟を/無登録農薬問題文科省も調査を/学校給食の民間委託には反対/「脱ダム宣言」の田中知事に賛成
スペースマーク 文芸/トレーサビリティ
うそ寒や大耳標つけつなぎ牛
スペースマーク 収穫機械のメンテナンス
今回は、来シーズンに向けて格納前の点検箇所について考えます。
スペースマーク 演劇/ギィ・フォワシィ・シアター「王様と私たち」
フランスの劇作家ギィ・フォワシィの作品を上演しているギィ・フォワシィ・シアター(主宰・谷正雄)が音楽劇「王様と私たち」を上演します。この作品は1986年にフランスで初演、翌年に日本でも初演されました。当時のフランスは8%をこえる高い失業率に悩んでいましたが、日本はバブル経済の真っ盛りでした。その後、日本でもバブルははじけ、現在では、失業率も深刻な数字になってきています。リストラと女性の地位向上をテーマにした作品だけに日本でも現実味をもったものになっています。
スペースマーク おしゃれで便利なバリアフリーファッション
長野県佐久市で10月5日に開催された全国食健連代表者活動者会議の懇親会では、バリアフリー衣服のファッションショーが行われ、参加者の注目を浴びました。自らモデルとなりファッションショーを行ったのは佐久地域で活動する「つくしの会」の皆さん。高齢者や障害者にも優しく、脱ぎ着が楽なバリアフリーのおしゃれな部屋着や寝巻き、背広などの改良と製作に取り組んでいます。
スペースマーク 地域の明るい話題に
10月22日、農民連青年部幹事の小川一弥さん(31)の結婚式が行われました。一弥さんは、農民連や産直協、東京産直事務組合の事務局として働いた後、6年前(96年春)に静岡県修善寺町の実家に帰り、両親とともに酪農を営んでいます。現在は、青年部幹事のほかに伊豆農民連の事務局長を務めています。昨年の町議会議員選挙で見事当選(日本共産党公認)し、町議としても活動しています。
スペースマーク 食品分析センター募金者氏名
◆ご協力ありがとうございました
スペースマーク 新婦人がつどい
今年、創立40周年を迎えた新日本婦人の会は、10月19日、「輝け憲法! はばたけ新婦人!」のつどいを、東京ベイNKホール(千葉県浦安市)で開きました。各地の農民連や産直センターは、安全・安心、自慢の農産物を持ち寄って販売。記念の日を一緒に祝福しました。
スペースマーク 新婦人がつどい
茨城県農民連女性部「ゆいの会」は10月17日、東京・足立区のガーデンメッセの農民連「産直ひろば」を訪れ、直売を体験しました。女性部長の藤田きみ子さんなど6人が参加しました。
スペースマーク 農の考古学(22)
同じ耕地で、年2回、別々の作物を栽培する二毛作が始まったのは、いつころでしょうか。平安時代中期には、畠地での二毛作を示す史料があり、鎌倉時代中期には、水田裏作の麦に課税することを禁止する幕府の法令もみられます。
スペースマーク 旬の味
7年前の冷害の時に平年作を維持したという、レンゲを田んぼに鋤きこむ稲作りがずっと気になっていた。やっと今年、黄金色に実った稲穂の田んぼにレンゲではなくヘアリベッチという牧草を蒔いた
ライン

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