北海道では一戸二百万円近い減収に“転作奨励金打ち切り”“稲経廃止”による被害
昨年、北海道の農家が受け取った転作奨励金(経営確立助成金)は三百十八億円、とも補償金が二百三十億円、稲経補てん金が六十四億円。ここから農家拠出分(とも補償五〇%、稲経補てん二五%)を差し引き、関係農家数で割ると、農家一戸あたりで転作奨励金が百二十二万円、とも補償四十四万円、稲経補てん十九万円。合計で百八十五万円です。 米価暴落を稲経補てんと転作で補い、その転作は転作奨励金で支えられている――これが農家の経営実態です。もし、これが全部なくなったら? ゾッとする話ですが、「転作は農家の経営を守るため」「目標配分を廃止するときは、転作奨励金などのメリット措置も廃止。残るは担い手に対する経営所得安定対策だけ」――これが政府の理屈です。今はぼかしていますが、最終段階で本性をむき出しにする可能性は大いにあります。 いま、大同団結して運動するときです。
(新聞「農民」2002.11.4付)
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[2002年11月]
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