農民連の名刺、差し出したらさっと顔色変えた生源寺座長埼玉県消費者大会会場で
十月三日、さいたま市で開かれた第三十八回埼玉県消費者大会に、生産調整研究会の生源寺真一座長が、分科会の助言者として参加。講演が終わって、私は、「米つぶしを許すな!」と大書し、黄金色の稲穂がまぶしいカラー刷りの新聞「農民」号外と、米「改革」に対する農民連の見解と提案が載った雑誌『農民』を手渡しに行きました。 その時のこと。私が差し出した名刺を見るなり、生源寺座長の口から出た言葉は、「いやー、農民連のみなさんから厳しい意見をいただき、たいへんです…」。研究会の「中間取りまとめ」に対する、全国の仲間からの批判の声を承知している様子。「農水省の立場も、農協や消費者の立場も考えなければいけなくて…」などと、くどくどと言い訳をする生源寺氏。 私は、「研究会の議論は日本農業の将来を左右する重大なもの。だから厳しく意見も言う。ぜひ家族経営を守る立場で議論をリードしてほしい」と述べて号外を手渡すと、マイッタというような顔で「わかりました。いただいた資料はよく読ませてもらいます」と素直に受け取りました。 十一月末に予定されている研究会の最終報告。それまでに、委員をはじめとする関係者にもっと働きかけを強めねば、と感じた出来事でした。 (埼玉農民連 松本慎一)
(新聞「農民」2002.11.4付)
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[2002年11月]
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