「農民」記事データベース20021104-561-12

農民連の名刺、差し出したら

さっと顔色変えた生源寺座長

埼玉県消費者大会会場で

関連/政府報告は撤回せよ
   「米を守れ・農業・食料を守れ」の世論と運動を大きく広げ、「12・4中央共同行動・集会」(仮称)に結集しよう
   北海道では一戸二百万円近い減収に
   七割の市町村で請願を採択
   さっと顔色変えた生源寺座長


 十月三日、さいたま市で開かれた第三十八回埼玉県消費者大会に、生産調整研究会の生源寺真一座長が、分科会の助言者として参加。講演が終わって、私は、「米つぶしを許すな!」と大書し、黄金色の稲穂がまぶしいカラー刷りの新聞「農民」号外と、米「改革」に対する農民連の見解と提案が載った雑誌『農民』を手渡しに行きました。

 その時のこと。私が差し出した名刺を見るなり、生源寺座長の口から出た言葉は、「いやー、農民連のみなさんから厳しい意見をいただき、たいへんです…」。研究会の「中間取りまとめ」に対する、全国の仲間からの批判の声を承知している様子。「農水省の立場も、農協や消費者の立場も考えなければいけなくて…」などと、くどくどと言い訳をする生源寺氏。

 私は、「研究会の議論は日本農業の将来を左右する重大なもの。だから厳しく意見も言う。ぜひ家族経営を守る立場で議論をリードしてほしい」と述べて号外を手渡すと、マイッタというような顔で「わかりました。いただいた資料はよく読ませてもらいます」と素直に受け取りました。

 十一月末に予定されている研究会の最終報告。それまでに、委員をはじめとする関係者にもっと働きかけを強めねば、と感じた出来事でした。

(埼玉農民連 松本慎一)

(新聞「農民」2002.11.4付)
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2002年11月

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