第38回赤旗まつり産直通りは笑顔いっぱい
農民連、食健連は、十一月二〜四日に東京・夢の島公園で開かれた第三十八回赤旗まつりの「産直通り」に、日本共産党農業・農民後援会と協力して出店しました。 二十万人が参加した赤旗まつり。なかでも「産直通り」は、ふるさとの味、安全・安心な農産物を求める参加者で大にぎわい。約二百メートルの通りには、二十九都道府県のテントが軒を並べました。 ○…健康食として静かなブームとなっている雑穀。岩手農民連から出品した“いわて「雑穀館」”は、大好評を博し、二日間でヒエ、アワ、キビなどが売り切れに。 売り子の伊東庚子さんは「前回は売れ残ったのに、今年はあっという間に売れてしまいました。みなさん関心をもってくださるのでうれしい」。 ○…自慢の笛でお客さんを呼ぼうと、音色を響かせる群馬農民連会長の長沢尚さん。群馬農民連名入りのハッピを着て一生懸命に笛を吹く姿に魅せられて足を止める参加者もおり、満足そう。 ○…「トウガラシがこんなに売れるとは思わなかった」と、ニコニコ顔の東京産直協の田中次男さん。会員が作った真っ赤に実ったトウガラシ。「食用とともに、観賞用に買っていく人もたくさんいた」と。 ○…甘く香ばしい香りを漂わしている沖縄農民連のテント。その場でサトウキビを搾り、大鍋で煮て、黒糖を作ります。また、自慢の完熟パインも大好評で七百個を完売。「船便なので多少のロスもあったが、前日に買った人が『おいしかったよ』と、また買いにきてくれた」と西銘宜一会長。
わら細工なども大盛況「産直通り」の一角に設けられた「都市と農村出会いの広場」では、暖かい秋の日差しのもとで終日楽しい催しが繰り広げられました。○…大阪食農府民会議顧問の佐保庚生(つぐお)さんを先生にして開かれた「わら細工体験教室」。当初は、まつり初日だけの予定でしたが、愛好者が押し寄せる盛況ぶり。互いに教えあったり、兵庫県西宮市の浜田正博さんが飛び入りで先生をつとめたり、結局、三日間とも開催しました。 三日間通い続けた船橋市の菅本武子さん(65)は「地元の小学校の総合学習のなかで、わら細工をやるんです。これで自信をもって臨めます」。神奈川県藤沢市の小学五年生、内海和裕くんも、一時間半ねばって片足のぞうりを編み上げ得意そうでした。 ○…秋田おばこ節に最上川舟歌、武田節…。各地の民謡が次々と披露され、ヒューマン・ファーマーズも熱唱した「出会いの広場」。三日間、三味線を演奏した島田信一さんは「いろいろな人がいて、本当に楽しいです」。 日本共産党の中林よし子衆院議員もかけつけて、「日本の主食・お米を守るために国会でも頑張ります」との決意に大きな拍手を受けました。 ○…「出会いの広場」の向かいに並ぶ、食品分析センターのパネル前。「ほら、見てごらん」と母親にいわれて立ち止まった二十歳前後の娘さん。どうやらマクドナルドのハンバーガーのファンの様子。お母さんに「(こういうのを食べていると)農薬が胎盤にたまって、子どもに影響するのよ」と諭されて、パネルに見入っていました。 パネルの横のテントでは、農民連食品分析センターの石黒昌孝所長が書いた『それでも食べますか―輸入食品を分析してみると』のサインセール。百三十七冊も売れ、食健連の「米を守る」署名も約千筆集まりました。
(新聞「農民」2002.11.18付)
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[2002年11月]
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