農の大切さ伝えたい東京・銀座で為我井雅子展
千葉の東総農民センターの大豆畑トラスト運動に参加し、たびたび本紙にもその体験を書いてくれている東京・荒川区の主婦、為我井雅子さん(59)。「農業の大切さを都会の人たちに絵で伝えたい」と、十月二十八日から十一月二日まで東京・銀座の画廊で初めての個展を開きました。 会場には、「がんばれ日本の農業」「いまこそ一粒の米にもっと心を寄せていこうよ」「やっぱり食べたい日本のお米」「生命をうみ出す大地に感激だ」「良い百姓は良い作物をつくる前に良い土をつくる」など、農業に熱い思いを込めた為我井さんの作品がずらりと飾られています。 「田植えの作品を見て、昔、私もやったことがあり、大変だったわ。本当においしい日本のお米をずっと食べてきたい」などの感想を寄せる人がおり、思いを訴えることができたと喜ぶ為我井さんの顔には充実感があふれています。 五十歳を過ぎてから新婦人の「私の田んぼ」の運動で初めて田植えをした為我井さん。最初はヌルヌルした田んぼに足を入れることをためらったのですが、温かさと柔らかい土の感触にふれる中で農業のとりこに。大豆畑トラストに参加してから、ますます農業が好きになりました。いまでは「都会のファーマー(農民)」を自認し、会う人ごとに農業や食の話をしています。 「友達などから『いつ絵を書くの?』と言われますが、食事を作りながらも、ちょっとした時間を見つけて描くのです。テーブルには絵の具が置いてあります」と語る為我井さん。農業や農民連のことになると話が途切れません。「私が知らない間に、夫や友達が一年前に画廊を予約したんです。それならやるしかないという“農民連方式”で個展を開いたんです。一回きりにならず、今後も頑張っていきたい」と抱負を語る農民連大ファンの為我井さんです。
(新聞「農民」2002.11.11付)
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[2002年11月]
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