女性の願いかなえて40年新婦人がつどい――食の安全、子どもの健康を求めて一緒に前進――
今年、創立四十周年を迎えた新日本婦人の会は、十月十九日、「輝け憲法! はばたけ新婦人!」のつどいを、東京ベイNKホール(千葉県浦安市)で開きました。各地の農民連や産直センターは、安全・安心、自慢の農産物を持ち寄って販売。記念の日を一緒に祝福しました。 一九六二年のこの日に結成した新婦人は、いま会員約二十万人。個人加入では日本で一番大きな女性団体です。全国に一万を超える班、約三万の要求別小組みがあり、平和と憲法、男女平等、子育て・教育など、幅広い問題で女性の要求運動の先頭に立っています。 また、安全で安心な食品を食べたいというお母さんたちの願いに応えて、全国で農民連との産直にとりくみ、ベビーフードから残留農薬が検出された問題では、農民連食品分析センターの検査結果をもとに厚労省や各メーカーに申し入れて改善させてきました。 「農民連や母親連絡会と一緒に積み上げてきた力をこれほど実感したことはありません。保守の牙城の県議会で、『安全な地場産の農産物を学校給食に』という請願が採択されました」。舞台から、こう発言したのは、茨城の新婦人(写真〈写真はありません〉)。野菜やおにぎりを模した張りぼてが、子どもと一緒に歌って踊り、会場を湧かせます。岩手からの参加者は、「平和でなければ“さんさ”は踊れない」と、有事法案と、アメリカのイラク攻撃に反対する決意を語り、さんさ踊りを披露しました。 八千人が参加したつどいは、「うたのおにいさん」として有名な速水けんたろうさんのステージに続いて、井上美代会長が、四十年の歩みを紹介。ファッション評論家の大内順子さん、日本共産党の不破哲三議長が登壇して最高潮に達しました。 熱気あふれる会場から出てきたお母さんは、長野農民連の冷たいリンゴジュースを飲んで、「おいしい」とにっこり。静岡、愛媛のミカン、茨城のしょう油、福島のみそ、徳島のワカメも飛ぶように売れて、農家との対話もはずみます。 神奈川農畜産物供給センターの畜産物の売り場では、「国産と外国産では味が全然違う。安心して食べられる肉の産直を、私の県でも始めたいわ」と話していました。
(新聞「農民」2002.11.4付)
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[2002年11月]
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