「農民」記事データベース20021111-562-08

産直ボックス丸ごと使って

HAPPY料理

料理研究家 吉田文子さん

関連/“旬”のものが一番


 今回はごぼう、なめこ、黄菊花、春菊、カリフラワー、カボチャ、きゅうり、紫さつま芋、ズッキーニ、りんご(新世界)の十種類に加え、コンニャク、豆腐、湯葉、殻つき炒りピーナッツ、発芽玄米なども同じ場所で手に入ったので、農民連加工品もたっぷり使わせていただきました。

 ●1日目

*春菊と菊の花のかき揚げ*

*さしみ湯葉と豆乳の小鍋(汁ものを兼ねる)*

*豆腐とズッキーニのきのこ味噌田楽*

 きのこ入り田楽味噌を作る。小鍋に味噌・みりん各大さじ4、砂糖小さじ2を入れて混ぜながら加熱し、えのき茸100g(又は別のきのこでも)を1・5cmくらいの長さに切ったものを加えて煮る。かたくり粉小さじ2を倍量の水で溶き、加えて混ぜ、とろみをつける。

 ズッキーニは1cm厚さの輪切りにし、油を少々混ぜておく。豆腐は1・5cmの厚さに切る(農民連の豆腐「大豆畑」は濃くてしっかりしてるのでなんとそのまま切って使えた。一般には20分くらい重石をしながら水きりをしてから使う)。

 オーブン又はオーブントースター又はガスコンロ魚焼きの天板の上に切ったズッキーニと豆腐を並べ、きのこ田楽味噌をスプーンなどで乗せて、焼く。(250度だと7〜8分。もっと高温ならかげんして)

 里芋やさつま芋、大根、なすなどでもおいしくできる。

 ●2日目

*カリフラワーとカボチャのクリームシチュー*

*ピーナッツだれのエスニック焼き鶏(コンニャクも刺して)&白いごはん*

 ●3日目

*豆腐と菊花の寒天よせ*

*ごぼうチップス(パリパリに素揚げする)*

 残りのごぼうを牛ひき肉と甘辛く煮て保存、翌日白飯に混ぜる。

*菊花ずし*

*なめこの卵白かきたま汁*

 ●4日目

*豚肉とりんごのソテー*

*きゅうりの柿ドレッシングがけ*

*甘辛ごぼうごはん*

 ●5日目

*紫さつま芋のピラフ・発芽玄米入り*

 米と発芽玄米各1・5合ずつを合わせてさっととぎ、ザルにあげておく。紫さつま芋1本400gは1・5〜2cm角に切り、水に入れてアクを抜く。1cm角に切ったたまねぎ200gとベーコン80gをバター20gで炒め、米を加えて1〜2分炒める。

 炊飯器に炒めたものとさつま芋、コンソメスープ(素をお湯で溶いて)640ml、こしょうを入れて普通に炊く。炊きあがったら味をみて、塩味が足りないようなら少し塩を振って混ぜる。

 芋の柔らかさに発芽玄米のプチプチした食感がおいしいので、普段玄米があまり好きでない方もおいしく食べられる。

*きゅうりと豚肉のスープ*

 今回はここまでで終わりました。


“旬”のものが一番

ガーデンメッセの直売所から

 東京・足立区の「ガーデンメッセ千住店」に、農民連の巨大な直売所が開店して、はや一月ちかく。今回のHAPPY料理は、この直売所の野菜や加工品を使って、献立を作ってみることにしました。まずはガーデンメッセで買い物です。

 お店の入り口付近一帯の六十坪が農民連コーナー。雨降りだというのに、お客さんがいっぱい。石焼き芋と揚げたてのおからコロッケのかぐわしい匂いが歓迎してくれました。それにしても広い広い。関東を中心に日本中から送られた飛びきりの新鮮な野菜、果物、加工品、豆腐、漬物、目の前で精米してくれるお米……。しかも安い。品数も多くて、買い物に迷うのが楽しい。どれも試食ができるというのも好評なようです。

 行列に並んでやっとありついたお蕎麦を食べていると、「ちょっと! ○○ちゃんも誘えばよかった。ここ、すごくいい物売ってるわよ」と興奮気味に主婦らしき女性がケータイ電話で友達を誘っています。こっちの夫婦連れは「このトマトがうまいらしいよ。(試食して)昔の味がするね。いい香りだよ」とカゴ一杯にまとめ買いしていました。

 今日の焼きイモ係は茨城県西産直センターに米やブロッコリー、キャベツなどを出荷するる中山一郎さん。「今日は消費者の声を直接聞きに来たんだよ。市場の目も厳しいけど、主婦の目はもっと厳しいね。生産者の僕らも作ってるだけじゃなくて、消費者の意見を聞かないと。消費者にも太陽の恵みと季節の風に吹かれた“旬”のものが一番だって、ぜひ知ってもらいたいね」と元気に話してくれました。

(新聞「農民」2002.11.11付)
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2002年11月

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