2000年10月


2000年10月30日(第468号)

スペースマーク 中国産野菜から発ガン性農薬
農民連食品分析センターが行った中国産野菜の分析の結果、ゴボウ、スナックエンドウ、絹サヤから別表のように残留農薬が検出されました。とくに、ゴボウ(検体(1))からは、T-BHCが基準値を大幅に超える0.69ppmも検出されており、まともに検査が行われていれば、当然、輸入禁止です。BHCは発ガン性があり、日本では使用が禁止されている塩素系殺虫剤です。
スペースマーク やっぱり、後絶たない“ニセ新米”
本格的に新米の販売が始まった10月中旬、農民連食品分析センターは昨年に続き、首都圏のスーパー、ディスカウントショップで“新米”と表示されている米を買い集め、古米の混入を調べました。その結果、5品目のうち3品目から古米を検出しました(表)。
スペースマーク 「非拘束名簿式」参院で強行採決
「議会制民主主義を踏みにじり、票の横流しをねらい、国民の選ぶ権利を奪う与党の横暴は絶対に許せない」――自民党、公明党、保守党の与党3党は10月19日の参院本会議で、参院議長を交代させてまで非拘束名簿式導入の参院選挙制度改悪案を野党欠席のまま強行採決しました。
スペースマーク 食と農、地域経済守る
全国食健連の「食と農、地域経済を守る全国一斉共同行動」(グリーンウエーブ行動)が10月から各地でスタートしました。この行動では、(1)セーフ・ガード(緊急輸入制限措置)の発動(2)遺伝子組み換え農産物・食品の全面的な表示(3)自主流通米の値幅制限の復活など(4)ミニマム・アクセス米の廃止、食料主権を保障する交渉を――の緊急対策を求める請願署名の要請を農協や農業委員会などに申し入れたり、シンポジウムや学習会、収穫祭など多彩な取り組みを進めています。
スペースマーク “WTO改定”の共同を
日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(AALA)、農民連、全国食健連の代表は9月20日、非同盟諸国首脳会議の議長国である南アフリカ共和国のクリッシュ・マカドッジ駐日大使らと懇談しました。
スペースマーク 税金実務に強くなろう/(3) 兼業農家の損益通算
今回は還付請求できる兼業農家をモデルとします。
スペースマーク 11県議会、300市町村議会で採択周辺2市17町に広がる「セーフガード発動求める」請願・陳情採択自治体一覧
国に対して、農産物の輸入を制限するセーフガードの発動を求める意見書を上げる自治体が全国各地で相次いでいます。農民連の調べでは、10月17日までに11の県議会と300を超える市町村議会が採択(別掲)。この運動の先頭に立ってきた農民連への信頼が大きく広がっています。
スペースマーク “儲け優先”体質に批判続出
「O-157の事件以来、毎年食中毒の問題があり、原因が解明されない限り、同じような問題が続くと思います」
スペースマーク 検証 コンビニ弁当
「こんなお弁当は私は食べませんね」「おいしそうに見えても、自分では買いたくないねぇ」。便利で手軽なコンビニ弁当。ところが弁当工場のパート労働者やコンビニ店オーナーからこんな言葉が飛び出してきます。スーパーに並ぶ外国産の農産物もさることながら、実はもっと素性のわからないものを食べさせられているのが加工食品や外食産業。売っている人が「食べたくない」というコンビニ弁当はどうやって、何から作られているのでしょうか?
スペースマーク 読者が作るページ
生産する農民がいなくなる/まともな農政を/いっそう頑張る/みのりの秋が…/千円も値下がり/国産米をエサ とんでもない/健康食品に組み換え大豆とは/野菜の安値に心傷む日々…/生産者の自助努力では限界
スペースマーク マイタケ健康食品を開発
群馬県宮城村の農民連会員、小澤正幸さん((株)オザワバイオニクスジャパン代表取締役=48)は、「マイタケファイター」という健康食品を開発、販売を始めました。「マイタケファイター」は、マイタケを天日乾燥し、メーカーに委託して錠剤に加工したもの。マイタケに含まれるβ-グルカンは、免疫機能を高め、肝機能の回復、抗ガン作用、エイズの予防や花粉症にも効くといわれています。
スペースマーク 朝どり野菜出荷スタート置賜農民連青年部結成
店内に入ると正面に並んだ瑞みずしい新鮮野菜が目に飛び込む。「この野菜は今朝とれたばかりの野菜ですよ」と、ハッピ姿の農民連会員。
スペースマーク 砂漠化の中国・黄土高原/第6回 冬
冬は零下30度まで冷えこむ。男たちのほとんどは大同の町や炭坑に出稼ぎに出る。村は残された年寄りや女、子どもだけになる。家に閉じこもりの「穴熊生活」だ。家はヤオトン造りでオンドル式の「カン」があるので意外と温かい。この上で食事をし、布団を敷いて寝るという造りになっている。
スペースマーク 初心者のためのビデオ撮影講座(第2回)
まずフル充電のバッテリーとテープをセットし、電源をカメラ側に人れてスタンバイ。身の回りの日常風景から撮ってみましょう。
スペースマーク 東京・築地市場を、この目で確かめたい農民連コーナー大盛況
野菜を満載してビュンビュン走りまわるターレット、威勢のよいセリのかけ声、朝6時の築地市場はまさに喧騒のるつぼのようです。そのせわしなさ、忙しさにびっくりしながら、農民連女性部のお母さんたちが10月3〜4日、1泊2日の日程で、東京・築地の青果市場を見学しました。
スペースマーク 演劇/'30年代のアメリカ農民描く
ジョン・スタインベックの名作『怒りの葡萄』が、劇団昴によって東京で上演されます。

2000年10月16日(第467号)

スペースマーク 中国の農業を垣間見て
9月30日から10月3日まで、千葉・多古町旬の味産直センター主催の中国農業視察旅行に参加することができました。
スペースマーク 民主主義踏みにじる暴挙
自民、公明、保守の与党3党は10月3日、「来年の参院選挙は現行制度でいく」という全会派の合意をくつがえし、非拘束名簿式導入を柱とした公職選挙法改悪案を提出し、この臨時国会で成立をはかろうという暴挙にでました。
スペースマーク 税金実務に強くなろう/(2) 米・野菜農家の収支計算
この例題は、2001(平成13)年3月申告用として作成されたものです。みんなで教えあい、「税金の手引き」を使って計算してみましょう。
スペースマーク 「今日も外食、コンビニ通い」
「『今日もコンビ二?』青年の食生活は今!」――奈良県食健連が9月30日に開いた「奈良の食と農林業を考える集い」(奈良市)で民主青年同盟奈良県委員長の江原次郎さんは、こう題して、独自に集めたアンケートをもとに発言しました。
スペースマーク 砂漠化の中国・黄土高原/第5回 秋
本来、秋は農民には収穫の喜びの季節なのだが、黄土高原では喜べる年になるのはまれにしかないのだ。
スペースマーク 収穫の秋/各地で楽しい交流会
手にいっぱい枝豆取り/百里平和農園 稲刈りに30人/新婦人親子ら稲刈りツアー
スペースマーク 農民連コーナーは“押すな押すな」の大人気
二重、三重の人垣ができ、農民連コーナーのタマネギとみかんの詰め放題の即売はあっという間に完売――第12回北足立市場まつりが10月1日、東京・足立区の同市場で開かれ、大勢の消費者が参加し賑わいました。
スペースマーク 〈新連載〉初心者のためのビデオ撮影講座/映像の基本は固定画面=フィックス
ビデオカメラは、この数年で軽量・小型・全自動・高画質化が進み、手ぶれ防止や液晶画面もついて操作が簡単になりました。
スペースマーク 映画『郡上一揆』を観て
映画「郡上(ぐじよう)一揆」(神山征二郎監督)の完成プレミア試写会が9月21日、東京・港区六本木のオリベホールで行われ、観に行きました。

2000年10月9日(第466号)

スペースマーク “待ってました”「豆腐の日」
「こんにちはー。新婦人のお豆腐ある?」「こっちの一丁はお友達の分だから袋を分けてくれる?」――東京新婦人新宿支部が取り組む毎月第3土曜日の「新婦人豆腐の日」。午後2時、豆腐引換券を手に次から次へと新婦人会員がお豆腐屋さんを訪れ、豆腐を買っていきます。
スペースマーク 怒り込め農水省交渉
「減反面積の拡大反対!ミニマム・アクセス米を減らせ、自主流通米の値幅制限を復活しろ」――農民連は、米価審議会が開かれた9月29日、千代田区の農水省分庁舎での要請行動、国会デモ行進など、終日行動を展開。前日の28日には農水省と交渉を行いました。
スペースマーク 外米は主食・加工・援助に国産米は減反と「エサ」に
政府・自民党は9月28日、「平成12年緊急米総合対策」を決定しました。9日の第3回目主流通米入札を前に、米価暴落対策として打ち出したもの。
スペースマーク 「食の安全」大きな柱に
「畜産農家の経営を守り、安全な畜産物を消費者に届けよう」――9月27日、畜産農民全国協議会(畜全協)の第8回総会が都内で開かれました。
スペースマーク 税金実務に強くなろう/(1) 米・野菜農家の収支計算
税務署は、2000年度の確定申告から一部の県を除き、農業所得標準表を作成しません。税務署や行政、農協などが“説明会”を開催していますが、農家から不安の声が起きています。
スペースマーク “ごめんです”遺伝子組み換え稲
遺伝子組み換え稲が日本国内でも栽培可能になり、私たちの主食である米までが遺伝子組み換えとなって食卓にのぼろうとしています。稲を遺伝子組み換えから守ろうと、9月20日、「遺伝子組み換え稲阻止スタート集会」が開かれました。
スペースマーク 食・農・教育を結ぶ
第46回子どもを守る文化会議が9月9日から2日間山形県鶴岡市で開催され、延べ1500人が参加しました。
スペースマーク 砂漠化の中国・黄土高原/第4回 夏
黄土一色で不毛のような大地も、夏に来てみたら驚くかな、ジャガイモや油菜の花が咲き、作物の緑が一面を覆っていた。
スペースマーク 本物の味、どこでも大もて 千葉生協店舗前で青果販売
千葉県農民連と新婦人千葉県本部は、9月21日、産直キャラバンにとりくみました。松戸市内のマンションや市営住宅、保育園前など4カ所を回って開いた青空市は、どこも大好評。「今度はいつ来るの」「定期的にやってほしい」という声が相次ぎました。
スペースマーク 各地の話題
親子連れで稲刈り交流会/今年で30回目全国かかし祭
スペースマーク 「すずき産地」の八細工七貧乏
この季節、田んぼ道を走っていると「もったいない」と叫びたくなる風景に出会います。ワラを、そしてモミガラを燃やしてしまう人がいるのです。

2000年10月2日(第465号)

スペースマーク 輸入増と価格暴落ぴたり一致
「価格下落の原因は豊作のせい。セーフガードの発動要件には至っていない」とシラを切り、あげくのはてには「セーフガードを発動するほど、農家は困っていない」と開き直り――9月19日の参院決算委員会で、農水省の西藤久三食品流通局長は、大汗(冷や汗?)をかきながら、こういう答弁に終始しました。日本共産党の阿部幸代議員に答えたもの。
スペースマーク 韓国の農協の選別場に高知産ピーマンの「規格基準」
韓国から生鮮ピーマン、シシトウ、きゅうりの輸入が急増しています。ターゲットは日本。いずれも日本の農家が価格暴落にあえいでいる品目です。
スペースマーク 農業危機打開へ地域ぐるみ「セーフガード発動求める請願」各地で歓迎され広がる
「セーフガードを発動させ、園芸・野菜作の存亡の危機を打開しよう」――園芸王国・高知で、農協、農業委員会、農民組合、さらに自治体が共同した地域ぐるみ、県民ぐるみの運動がスタートしました。
スペースマーク ゆるせない党利党略
自公保3党は、9月21日に開会された臨時国会で参院の比例代表選挙を政党名で投票する拘束名簿式から政党名とともに個人名投票も認める「非拘束名簿式」の導入をねらって特別委員会の設置を強行し、公選法改悪案の成立をはかろうとしています。農民連は、党利党略、議会制民主主義を破壊すると糾弾、自公保3党に抗議を集中しようと呼びかけています。
スペースマーク 研究交流集会での特別報告/成果あげた固定資産税下げるたたかいさらに
昨年の全国研究交流集会が開かれた時に、固定資産税の基準年度評価換えに取り組もうと呼びかけて以来、この1年ほど運動が広がり、予想もしなかった3年前の取り組みに比べると、数倍に広がりました。
スペースマーク “仲間も販路も増やした”
「出させてもらったから会員になろう。会員になったんだからもっと出そう」――9月17〜18日、庄内産直センターの「だだちゃ豆2000万円達成記念祝賀会」と精算会が「いこいの村庄内」で開かれ、その場で一気に4人の新会員を迎えました。
スペースマーク 砂漠化の中国・黄土高原/第3回 春
春4月初旬ともなると、畑のあちらこちらで馬やラバに鋤を引かせ、春耕が一斉に始まる。
スペースマーク 「替え玉」使って実験
日本では現在、厚生省が29品目の遺伝子組み換え食品、農水省が32品目の組み換え飼料の安全性を確認したとして流通を認めています。
スペースマーク 念願の女性部を結成
長年の念願だった和歌山県農民連女性部が結成され、農家の暮らしを守り、農村女性の地位向上と要求実現めざす活動をスタートさせました。
スペースマーク お母ちゃんの味噌作り
少し動くだけで汗ばむ陽気の9月2〜4日、熊本・大矢野センター女性部の味噌作りが行われました。
スペースマーク 各地の話題
“免税軽油”で10人が組合員に/日産リストラ反対9・15大集会開く/親子でゴボウ・芋掘り体験
スペースマーク 農民連が「食と農守るビデオ」作成へ協力よびかけ
農民連本部は、食品の安全性や農業をめぐる深刻な事態を告発するとともに、私たちの運動が切り開いてきた食と農を守る実践・成果や、美しい農村風景などを映像で迫まる「ビデオ作成」を検討しています。
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