山形・鶴岡食・農・教育を結ぶ第46回子どもを守る文化会議
第46回子どもを守る文化会議が九月九日から二日間山形県鶴岡市で開催され、延べ千五百人が参加しました。 九日の全体会では「子どもを守る 米を守る」をテーマに山形県出身の作家井上ひさしさんが講演。国連の調査で、世界一生活の質が高く住みやすいとされ、自立した地域づくりをすすめているイタリアのボローニアの事例を紹介しながら、「国でできないことがあっても地域でできることがある」という話を聞き、まさに農民連で提唱する「地域・生活圏を守る運動」の大切さを感じました。 二日目は十六の分科会が開かれ、「子どもの食事・学校給食を考える」の分科会では、農民連食品分析センターの石黒昌孝さんが、輸入農産物の激増、危険性の実態を報告。「今は、大根おろしでさえ加工され輸入されている」との生々しい報告には驚きの声があがりました。学校給食発祥の地、鶴岡で子育て真っ最中の小林典子さんは、地元の学校給食の実態を報告、学校給食の大切さを訴えました。私は神奈川の保育園との産直を通じた交流で「幼少の頃の経験や味覚の発達が大切だと知らされた」と報告しました。 学校給食のセンター化に携わった元市職員は「(センター化が)良かったか疑問に思うようになった。日本型の食事を見直さなければ」と発言。分科会の地元世話人を務めた大高全洋さん(田川食健連会長)が「食と農、教育をしっかりむすんでゆかなければ」とまとめました。 夕食交流では田川農民センター組合員手作りの料理、おにぎり、枝豆、ぶどう、なしなど「地元の味」「旬の味」が出席者から喜ばれました。 (庄内産直センター 菅井巌)
(新聞「農民」2000.10.9付)
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[2000年10月]
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