農民連食品分析センターが検出中国産野菜から発ガン性農薬絹サヤなど4検体 ゴボウは基準値の3・45倍農民連食品分析センターが行った中国産野菜の分析の結果、ゴボウ、スナックエンドウ、絹サヤから別表のように残留農薬が検出されました。とくに、ゴボウ(検体(1))からは、T―BHCが基準値を大幅に超える〇・六九ppmも検出されており、まともに検査が行われていれば、当然、輸入禁止です。BHCは発ガン性があり、日本では使用が禁止されている塩素系殺虫剤です。
こういうゴボウが堂々と輸入されていることは、港でのチェックがいかに緩やかで、素通りであるかを物語っています。 またスナックエンドウからは催奇形性があるキャプタン(塩素系殺菌剤)が検出されました。スナックエンドウには残留基準値が設定されておらず、本来、輸入すべきではありません。 絹サヤエンドウ三検体のうち二検体からは、DDTの一種であるPP.DDE(塩素系殺虫剤)が検出されましたが、これも発ガン性があり、日本では使用禁止です。 中国のある空港には「農薬を三倍使って増産を!」というスローガーンが掲げられているといいますし、規格にうるさい日本企業の注文に応えるとともに、日本到着時に虫が発見されると燻蒸されるので、それを防ぐために農薬の使用が多いと言われています。
六検体のうち四検体から農薬が検出されたことは、農薬を多用している現れではないでしょうか。 神戸港では、農薬が基準値を超えて残留していたスナックエンドウなどが何回も積み戻されています。今回の農薬の検出は「やっぱり中国の野菜は農薬まみれだった」という事実を裏書きするものとなりました。 これは国民の健康にとって重大事態です。 一方で、国産の玉ネギやキャベツなどはつぶされ、畑に鋤きこまれています。
(新聞「農民」2000.10.30付)
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[2000年10月]
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