力と心寄せ合って念願の女性部を結成和歌山
長年の念願だった和歌山県農民連女性部が結成され、農家の暮らしを守り、農村女性の地位向上と要求実現めざす活動をスタートさせました。九月九日、わかやま市民生協組合員ホールで開かれた結成総会は、女性会員四十人、県連役員も含め男性五人、来賓七人など合計五十四人の参加で成功しました。
六回の準備会とニュースも発行し今年一月から九月四日まで六回にわたり準備会が開かれ、「県の女性部はなぜ必要なのか」「出来たら何をするのか」などと話し合い、ニュースも発行し、交流を深めてきました。総会前の五日間は、農作業と家事の合間を縫って指が痛くなるほどダイヤルを回したり、チラシを持って走り回ったりして参加を呼びかけてきました。また、会場を飾る花や果物を準備し、畑やパートの仕事、家事をこなしながら寒天や麦茶を作り、当日は朝からおにぎりを握り、会場設営の準備に多くの人たちが頑張りました。こうしたみなさんの努力でやっと結成総会を迎えることができたのです。
結成に期待、連帯、感動の発言総会では、来賓の方々から「女性部ならではの活動を」(県地評女性部)、「農林漁業振興と若者が定着するよう政府に要求しよう」(県母親大会連絡会)、「食の安全を守っていこう」(わかやま市民生協)など、結成を手ぐすね引いて待っていたかのようなあいさつを受けました。討論では「消費者と『みかんの花咲く丘』での交流を続けたい」「結婚して初めて農業をしたが、収穫に感動した。都市農業は大変だけど頑張る」「セーフガード署名用紙をいつも持ち歩いて五十人以上に書いてもらった」「母親大会に参加して感動。みなさんも参加し、視野を広げよう」などの発言が活発に出されました。 総会では、セーフガード署名や仲間づくりなどの活動方針案や役員を全員一致で決めました。部長には中家和子さん、副部長に蓬台雪子さん・堀田玲子さん、事務局長に私(宇治田悦子)が選ばれました。
手はじめに神戸港の見学を予定総会後、農民連女性部長の高橋マス子さんが講演しました。昼食は、みんなで準備した料理などを食べながらの交流会。堀田副部長の華麗なピアノ伴奏で「かあさんの歌」や「菜の花が咲いたよ」を大合唱するなど、大いに盛りあがりました。参加者は「来年の総会には、仲間を増やして成果を持ち寄りたいね」などと異口同音に話しています。来賓として参加した新婦人県本部の平田美也子さんは「いつも安心・安全な農産物を届けてくれるみなさんが、たくさん集まったのを見て胸がいっぱい。産直や世の中を変える運動が広がると思うと、嬉しくて体がふるえてくる」と感動していました。県連女性部の第一回の取り組みは、輸入食品の実態を見る神戸港の見学です。力と心を寄せ合って農業、農村を守る活動に頑張っていきます。 (和歌山県連女性部 宇治田悦子)
(新聞「農民」2000.10.2付)
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[2000年10月]
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