「農民」記事データベース20001016-467-04

奈良で「青年の食生活アンケート」

「今日も外食、コンビニ通い」

一人暮らし女性は四割が利用


 「『今日もコンビ二?』青年の食生活は今!」――奈良県食健連が九月三十日に開いた「奈良の食と農林業を考える集い」(奈良市)で民主青年同盟奈良県委員長の江原次郎さんは、こう題して、独自に集めたアンケートをもとに発言しました。

本当は正しい食生活したい

 アンケート結果は、青年の不規則、貧困な食生活の実態を赤裸々に。江原さんは、「青年は本当は正しい食生活を送りたいと思っている。高い失業率や授業料の問題を解決するとともに、食健連運動を通じて、今食べているものが将来どういう影響をおよぼすのか、知らせていきたい」と語りました。

 アンケートには、十五歳から三十二歳までの男性三十二人、女性二十二人が回答。「あなたは外食をどのくらいしますか?」との設問には、一人暮らしの男性の二七%、女性の二〇%が「ほぼ毎日」と答えています。さらにコンビニなどのテイクアウトを、一人暮らしの女性の四割が「ほぼ毎日」利用し、男性(一人暮らし)の約一割がインスタント食品を「ほぼ毎日」食べているという結果が出ました。

家族と一緒の生活と差が…

 また、「一人暮らし」と「家族と一緒に生活」の違いもくっきり。テイクアウトでは、家族と一緒の女性の四割が「ほとんど利用しない」と答えていますが、一人暮らしの女性ではゼロ。インスタント食品をほとんど食べないという男性は、家族と一緒では三割いますが、一人暮らしだとゼロです。

 最後に、「自分の食生活のどこが問題か」と聞いたところ、「夕食を遅い時間に食べる」(四九%)、「朝食を抜く」(三四%)などが上位になり、その原因として「時間がない(バイトで多忙、帰りが遅い、遊んでいる、など)」をあげる人が全体の四割と圧倒的でした。

◇   ◇

 七十人が参加した「集い」では、農民連食品分析センターの石黒昌孝所長が輸入農産物や遺伝子組み換え作物の実態をテーマに基調講演し、小学校の父母、病院栄養士、農民など、様々な立場から食と農林業をめぐる現場報告。食健連の個人会員が二人増えました。
(奈良県連 竹島茂直)

(新聞「農民」2000.10.16付)
ライン

2000年10月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2000, 農民運動全国連合会