「農民」記事データベース20001016-467-07

市場まつり

農民連コーナーは“押すな押すな」の大人気

東京・北足立


 二重、三重の人垣ができ、農民連コーナーのタマネギとみかんの詰め放題の即売はあっという間に完売――第十二回北足立市場まつりが十月一日、東京・足立区の同市場で開かれ、大勢の消費者が参加し賑わいました。

 農民連・産直協は昨年に続き、今年で二回目の参加。和歌山・紀ノ川農協のタマネギ五百キロ、三重農民連紀南みかん産直部会のみかん四百キロ、静岡・細江農産物供給センターのみかん五十キロ、すだち、レモンを直売しました。

 午前十時の開店時間とともに、待ってましたとばかりに農民連コーナーは人だかり。「詰め放題」が魅力とあって、一個でも多くビニール袋に入れようと真剣な消費者。袋からはみ出して「これでいいかしら」とニッコリするお母さん、「もっと入るよ」と子どもに言われて詰め込む母親。試食したみかんがおいしいと一箱を買い求めるお母さんもいました。

 活気あふれる農民連コーナー。買う消費者も、販売するほうも汗だく。「詰め放題」のタマネギは二十五分、みかんは五十分で売りきれ。残念がる消費者も多数いました。袋詰めで販売した細江のみかんとすだちも完売しました。「レモンは輸入だけだと思っていたら、国産ものもあるんですか」などと何人もの人が買い求めていました。

 詰め込みの袋には“ふるさと産直ネットワーク”の「農民連シール」を貼ったので、多くの消費者に農民連の名前を知らせることもできました。

 直売とともに、消費者に農民連のことや激増する輸入農産物、低下する食料自給率の実態を訴えました。新聞「農民」に掲載した食料自給率のグラフを拡大して張りだし、消費者に実態を説明。「日本の食料自給率がこんなに低いとはびっくりした」「日本の農業を守らなければいけない」など、大きな関心を示していました。また、生産者、消費者、八百屋さん、市場が一緒になって日本の農業、食料を守ろうという農民連の訴えにうなずいていました。

(新聞「農民」2000.10.16付)
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2000年10月

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