2014年9月
■2014年9月29日(第1135号)
- 農家を見殺しにするな!米価大暴落に歯止めを
- 各地で米の収穫真っ最中の9月18日、農民連は都内で「米つくって飯食えねえ――米価要求中央行動」に取り組み、コンバインを降りて、北は北海道から南は福岡まで全国から200人が結集し、「米価大暴落にストップを」「政府は過剰米の処理を」の声を響かせました。全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)が協賛しました。
- 安倍「農政改革」に反対し食料・農業・地域守る大運動を
- 安倍改造内閣による「農政改革」は、食料・農業・地域に重大な影響を及ぼすとして、「安倍『農政改革』に反対し、食料・農業・地域を守る大運動」連絡会議が発足、9月17日、「政府のすすめる『農業改革』に関する共同アピール」を発表しました。
- 直ちに米価下落対策を/“米作ってメシ食えねぇ”
- 農民連北陸ブロックは9月9日、米価下落対策を求めて北陸農政局に緊急の要請を行いました。稲刈りシーズン真最中ですが、北陸4県の代表者が集まり、農家の痛切な思いを訴えました。
- 農のこころ
- 農去りし我も燃えたち稲たるる
- 震災の復興と漁業の展望を探る
- 岩手県漁民組合は10月18日、山田町で「フォーラム・震災からの復興と漁業の展望を探る」を計画し、県内外の漁業関係者に広く参加を呼びかけています。
- 初めてのセパタクロー体験/豊作喜ぶ農家の笑顔見たい
- 福島県農民連青年部は9月15日にスポーツ交流会「初めてのセパタクロー体験会in福島」を二本松市で開催しました。青年部員でセパタクロー日本代表でもある菅野瑞穂さんのチームの練習にお邪魔する形で、青年部員6人が参加しました。
- 農家の母ちゃん手づくり料理
- 岩手県女性部で、今が旬の「シソ巻き」作り講習会を開きました。
- 旬の味
- 朝晩がめっきり寒くなってきた。8月に誕生した孫の産着も1枚から2枚重ねとなり、そのまばゆい笑顔とベそ顔に癒される毎日だ
■2014年9月22日(第1134号)
- TPP交渉からの撤退を/TPPをめぐる運動のこれからを考える9・27全国交流集会
- 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は9月8日、雨の降る中、「TPP交渉からの撤退を」「農協つぶしの規制改革は許さない」と訴える東京・新宿西口で駅頭宣伝を行いました。
- 農業・農協改革を考える 企業参入のための解体改革
- 北海道岩見沢市の空知農業会館で8月28日、空知中央農民組合の主催で「農業・農協改革」を考える講演の夕べが開催され60人が参加しました。
- 9条壊すな 安倍政権すぐ退陣!
- 第2次安倍改造内閣が発足した翌日の9月4日、「戦争させない・9条壊すな・総がかり行動」が東京・日比谷野外音楽堂で行われ、場外を含め5500人が参加しました。集団的自衛権行使容認の「閣議決定」即時撤回、戦争関連法案の成立阻止、安倍政権の退陣などを求める集会とデモ行進です。「戦争をさせない1000人委員会」と「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」が主催しました。
- 米価暴落対策 政府に求める
- 農民運動富山県連合会(大橋国昭会長)の代表5人は9月3日、政府が米価暴落対策を実施するよう、関係機関に要請しました。
- 沖縄知事選へ募金よびかけ
- 9月7日に投開票された沖縄いっせい地方選挙の最大の焦点だった沖縄県名護市議選(定数27)で、辺野古への新基地建設反対を貫く稲嶺進市長を支持する14人が当選し、市政与党が過半数を維持しました。1月の稲嶺市長再選に続いて新基地建設反対の明確な市民の意思が示されました。
- 農のこころ
- 稲の穂と話す爺いて夕映えに
- 築地市場移転問題はいま(下)
- 現在、最大規模の「汚染区域」の土地(東京・豊洲の東京ガス跡地)を、東京ガスが土壌汚染対策を完了したことを前提に、築地市場の移転先として、東京都が通常価格で購入したことをめぐって、2つの「公金支出金返還訴訟」が争われています。
- GMナタネ自生問題で報告集会
- GM(遺伝子組み換え)ナタネ自生問題を考える院内学習会が9月4日、国会内で開かれました。9月から10月にかけて韓国・ピョンチャンで開かれるカルタヘナ議定書第7回締約国会議(MOP7)と生物多様性条約第12回締約国会議(COP12)に向けた事前学習会です。主催は食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク(食農市民ネット)。
- みんなでつくろう市民発電所
- 市民が資金を出し合い、共同して太陽光発電の発電所をつくろうという「市民共同発電所」の取り組みが、茨城県で進んでいます。名付けて「茨城農民連燦々(さんさん)プロジェクト」。茨城農民連のほか、県南筑波農産センター、市民NPO「いばらき市民エネルギー」が協力して、「合同会社市民ソーラー産直ネットいばらき・県南筑波」を設立。「自然エネルギーで地域農業を守り、原発に依存しない社会をつくろう!」と、いま、市民からの出資者を大募集中です。
- この人
- 奈良県農民連青年部に新部長が誕生しました。橿原(かしはら)市の露地野菜農家の原澤康治さんです。長野県出身の原澤さんは就農5年目になります。高校卒業後、就職のため奈良県にやってきました。
- 旬の味
- 真夏が過ぎ、収穫の秋に差しかかろうとしているが、この時期、みなさまはいかがお過ごしだろうか
■2014年9月15日(第1133号)
- 米価 40数年前の水準に大暴落
- 米価が1俵(60キロ)8000〜9000円という異常事態に突入しています。相次いで発表されているJAの内金(概算金)は、関東産コシヒカリが9000円、早生品種に至っては7000円台という水準になっています。
- TPPもっと知らせよう/ストップ!川内原発再稼働/TPP推進の姿勢鮮明に
- 「STOP TPP!! 官邸前アクション」は9月2日、東京・渋谷駅ハチ公前で毎月1回の行動に取り組みました。2012年から始めて2年を迎えたこの行動。今回は、「TPPをもっと知ってもらおう」と、渋谷に場所を移し、道行く人々に宣伝しました。1日からベトナム・ハノイでTPP首席交渉官会合が開催されるなかでの、取り組みとなりました。
- こんな低米価じゃやっていけぬ/生産費に見合う米価緊急対策を
- 岩手県の花北農民組合は8月28日、花巻市と北上市内で軽トラデモを行いました。行動には、のぼりを立ててデコレーションした軽トラ9台が参加。米価下落対策と、TPP・アベノミクス「農政改革」反対を訴えながら、稲刈りを控えた田んぼの間を走りました。
- 農のこころ
- 威さねば村が廃るよ威銃
- 米屋さんも農家も生き残りかけた正念場
- 収穫期を迎え米価も大暴落するなか、8月31日、農民連ふるさとネットワークは東京会場(24日)に引き続き、「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」(大阪会場)を大阪市のリバーサイドホテルで開き、北は秋田から南は熊本までの生産者や米業者など100人を超える参加者が集いました。
- たたかいが政府を揺り動かしてきた
- 米価暴落対策について農水省は、「今は米は民間で値決めされる時代」「価格に影響を与える対策は行わない」として拒否し続けています。
- 世界遺産の富岡製糸場(1/4)/(2/4)/(3/4)/(4/4)
- 今年6月、群馬県にある「富岡製糸場と絹産業遺産群」が、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の「世界遺産」に、文化遺産として正式登録されました。
- 築地市場移転問題はいま(上)
- 「守ろうー築地市場パレード実行委員会」は8月26日、東京・築地市場内で、都中央卸売市場新市場整備部の北島隆管理課長らとの交渉を行いました。
- 農民連女性部25周年記念総会
- 1990年3月23日に誕生した農民連女性部(当時は婦人部)は、来春25周年を迎えます。
- 本の紹介/太田原高昭著 農協の大義
- 今年5月に政府の規制改革会議が発表した「農業改革に関する意見」は、農協に対して中央会制度の廃止、信用・共済事業の分離などを要求する激烈な攻撃の文書でした。本書は、本紙6月30日付の大型インタビューにも登場した太田原高昭さん(北海道大学名誉教授・農協論)が、「意見」の無知・無責任を怒りをもって指弾しつつ、農協が日本の農業・農村で果たしている、また果たしてきた積極的な役割を力強く描き出した一冊です。
- 大桃豆腐が毎年恒例の豆腐祭開く
- 東京都豊島区池袋の大桃豆腐さんは毎年8月の最終土曜日に「豆腐祭」を開いています。今年も8月30日に開かれ、近所や都内のファンらが集いました。
- 地域を元に戻すために農業をやり続けたい
- 農民連青年部は「未来へのはじめの一歩 Road to 福島」と題した2014年の青年部夏の学習交流会を9月2、3の両日、福島県浜通り地方で行いました。全国からのべ約50人が参加し、交流を深めました。今年の交流会は「今しか見ることができない、見ておくべきものがある」という思いで、震災と原発事故の被害にあった浜通り地域を選びました。
- 旬の味
- 秋涼。吹く風にも秋の気配を感じるころ、沖縄は9月に入り、日中は33度の猛暑が続く。刺すような日差しがジリジリと肌を焦がしているかと思えば、急に暗くなり、突然のスコールでずぶ濡れに。雷も恐怖だ
■2014年9月8日(第1132号)
- 米屋さんと生産者をつなぐ交流会 東京/9・18米価要求中央行動
- 2014年産米の収穫を間近に控え、各地で概算金(内金)が発表されるなか、農民連ふるさとネットワークは8月24日、東京・全国教育文化会館エデュカスで、14回目となる「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」(東京会場)を開き、生産者と米屋さんら140人余りが参加しました。
- 養父(やぶ)市の「国家戦略特区」指定に危惧/広島豪雨災害支援募金のよびかけ
- 安倍政権が進めるアベノミクス「成長戦略」の一つ、「企業が世界で一番活躍しやすい国づくり」に向けて、「国家戦略特区」に兵庫県養父市が唐突に手をあげて、4月に新潟市とともに「農業特区」に政令によって定められました。
- 税務署に督促書を返還して強く抗議
- 山形県の庄内農民連は7月22日、鶴岡税務署に対し「収支内訳書提出督促文書」を返還する行動を行いました。
- 農のこころ
- 憲法はひかりたとえば茄子の紺
- 米つくって メシくえねぇ
- 1俵7000円、8000円のJAの概算金など、40数年前の低米価が全国の農村に襲いかかっています。生産費の半値以下のこの価格では、豊作を喜ぶこともできず、稲作農家は意欲をなくしています。
- 本の紹介/和田 武・豊田陽介・田浦健朗・伊東真吾・編著 市民・地域共同発電所のつくり方
- 福島原発事故や、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の施行などを契機として、「自分の地域でも自然エネルギーを実践したい」という声が各地で強まっています。なかでも強いのが、「大企業がやるメガソーラーなどではなく、地域・市民が主役になった、地域のための自然エネルギー事業ができないだろうか」というものです。そんな願いに真正面から応えて編纂(へんさん)されたのが本書です。
- これからはエネルギーも自給する“百一姓”だ
- 29年前にUターンして、無農薬で稲を作ってきました。インターネットを通じて販売するようになってから15年以上たちます。しかし、あの3・11の原発事故の後、ネットでの注文は完全になくなりました。
- うわ〜 カブトムシになっとう 贈った幼虫 2カ月間育てたョ
- 福岡県のみのう農民組合では、新日本婦人の会福岡県本部と富有柿の産直をしていますが、4〜5年前、この産直を通じて、北九州市八幡西支部の東理恵子さんと知り合いになりました。
- 旬の味
- まもなく初秋を迎え、果樹農家は「梨」の収穫に大忙しの時期に入っています。稲の生育も順調で稲穂が垂れ、間もなく稲刈りの時期を迎えようとしています
■2014年9月1日(第1131号)
- 過剰米の市場隔離対策を
- 「主食である米の需給と価格安定には、国が責任をもつべきだ」――新米が前年産を下回る価格下落が引き起こされるなかで、農民連は8月19日、農水省に米価暴落対策に関する要請を行いました。農民連からは白石淳一会長、笹渡義夫事務局長、横山昭三常任委員らが出席し、農水省からは生産局の柄澤明農産部長のほか、松尾浩則農産企画課長らが応対。日本共産党の紙智子参院議員が同席しました。
- 西日本の集中豪雨/集中豪雨甚大被害
- 収穫を控えた田や畑 甚大な被害/9条田んぼは完全水没/“40年に一度の豪雨が今年3回も”
- 秋田で怒りの県民集会
- 秋田県米価対策共闘会議(議長・鈴木万喜夫県農民連委員長)は8月1日、「つぶせTPP、生産費を保障する米価に! 8・1だまっていられない怒りの秋田県農民集会」を秋田市で90人余りの農民・市民を集めて開きました。
- 農のこころ
- 夕映えの風に耀ふ稲の花
- 手記/フィリピンから引き揚げ
- フィリピンのマニラで生まれた遊佐美智子さん(福島県二本松市在住)は学校に入学するまでは幸せな幼少時代を過ごしていました。しかし、戦火が激しくなると父親は現地召集され、母親は4人の子どもを連れてジャングルに逃げることになりました。長女だった遊佐さんは自らの経験を絵にして残しています。手記を紹介します。
- 本の紹介/旭爪あかね著 歩き直してきた道
- 『稲の旋律』の著者が自らの半生を振り返りながら、自らの心と向き合い作家を目指した過程を記した自伝的な作品です。
- 土中からゴロゴロ 大歓声 夏休みの楽しい1日体験
- 岡山県の新日本婦人の会倉敷支部主催で「夏休みジャガイモ掘り体験」が7月27日、備北農民連の難波英夫さん宅の畑で行われました。当日は子ども8人、おとな12人が帽子をかぶり、長靴をはき、スコップなどの道具をもち、畑へでかけました。
- 女性部で洋野町ウニ加工場へ 復興支援の買い物バスツアー
- 岩手県農民連女性部の主催で、7月27日、岩手県北部の洋野町種市の海へ、「復興支援のお買い物バスツアー」に行ってきました。
- この人
- 千葉県旭市で夢を持ってがんばっている青年農家がいます。多古町旬の味産直センター青年部の小林篤史さん(29)です。
- 旬の味
- 今年の夏野菜のピークは7月いっぱいで、キュウリが豊作でした。産直歴三十数年ともなると会員も高齢化して胃袋が小さくなり、家族数が減り、夏野菜の最盛期をどう乗り切るかを話し合ってきました。今年は早くから「キュウリのレシピあれこれ」を配り、料理実習もやりました
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