「農民」記事データベース20140915-1133-03

こんな低米価じゃやっていけぬ

軽トラ9台、のぼり立てデモ

関連/生産費に見合う米価緊急対策を


岩手・花北農民組合

 岩手県の花北農民組合は8月28日、花巻市と北上市内で軽トラデモを行いました。行動には、のぼりを立ててデコレーションした軽トラ9台が参加。米価下落対策と、TPP・アベノミクス「農政改革」反対を訴えながら、稲刈りを控えた田んぼの間を走りました。

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軽トラックを連ねてパレード

 今回は、農協の店舗・支所周辺も重点コースに。解散ポイントの農協支所では、職員が窓際に集まって注目するなか、農協役員が「ごくろうさま」と出迎えてくれました。

 同農民組合では今後、9月議会で「過剰米処理」「農業改革反対」の請願に取り組むと同時に、米産直の呼びかけを通して農村に取り組みを広げていく構えです。花北農民組合の小原昭栄組合長は「とてもこんな米価ではやっていけない。安倍内閣にはやめてもらわないと」と力をこめて語りました。

(岩手県農民連 岡田現三)


生産費に見合う米価緊急対策を

匝瑳市農業委
首相あて決議

 千葉県の匝瑳(そうさ)市農業委員会(大木一夫会長)は8月27日、「今年の米価下落にあたって生産コストに見合う米価のため緊急対策を求める建議」を決議し、安倍首相あてに送りました。

 建議は「農業の経営安定なくして地域経済と市の発展はありえません。早場米地帯である当地域で最近の低米価に対し衝撃が広がっています。8月下旬のJAの買取価格は9000円台から8000円台という想定外の下落になっています。この事態を放置すれば担い手、後継者がコメ作りを見放します。この農業の窮状にあたって政府関係機関があらゆる対策をとることを強く願うものであります」と述べています。

 さらに、(1)米価下落対策本部を立ち上げ、全国の米価の実態を緊急に調査把握し深刻な事態を公表し緊急対策をとること(2)備蓄米の買い上げを実施すること(3)異常な米価であり諸外国なみの価格保障、所得補償で生産コストに見合う米価制度の確立をすること(4)ミニマムアクセス米の削減・廃止――などを求めています。

(千葉県農民連 大木傳一郎)

(新聞「農民」2014.9.15付)
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2014年9月

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