この人
新規就農5年目
奈良県青年部新部長 原澤康治さん(29)
若手農家とつながり作りたい
奈良県農民連青年部に新部長が誕生しました。橿原(かしはら)市の露地野菜農家の原澤康治さんです。長野県出身の原澤さんは就農5年目になります。高校卒業後、就職のため奈良県にやってきました。
「2002年ごろから地球温暖化問題が盛んに話題になるようになり、『少しでも環境をよくできる仕事を』という思いで、農業につこうと考えました」と原澤さん。2年間の研修中、アルバイト先の飲食店に奈良県連の竹島茂直事務局長が訪れたことが農民連との出会いでした。就農後、「売り先を確保するためには農民連しかない」と加入しました。
現在は4反の畑でニンジンとナスを中心に露地野菜を生産しています。「硝酸態窒素による地下水や土壌汚染が心配で、木質チップを利用して栽培しています」と環境に配慮した農法を試行錯誤しています。
「農業はやはり肉体的には大変しんどい仕事ですが、農民連で出荷したニンジンを食べた消費者から『おいしかった』と名指しでほめていただいたときは、とてもうれしく、続けていく励みになりました」と話しています。
「まわりにも同世代の農家がまだまだいます。青年部の部長を引き受けたので、そうした若手農家とつながりを作っていけたらと考えています」と抱負を語ってくれました。
県農業の将来を担う青年農家のこれからの活躍に期待です。
(新聞「農民」2014.9.22付)
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