「農民」記事データベース20140901-1131-07

本の紹介

旭爪あかね著
歩き直してきた道


小説を書きつづけるため
自らのあるがままを描く

画像  『稲の旋律』の著者が自らの半生を振り返りながら、自らの心と向き合い作家を目指した過程を記した自伝的な作品です。

 『稲の旋律』執筆や映画化のなかで関わりあった農民連の会員も登場します。

 「いい子」の演技をしていた子ども時代や引きこもりを経験した学生、会社員時代など半生を振り返りながら、なぜ作品を書くようになったのか、その心の動きが描かれています。「あきらめる」ことが苦手だった著者は、「現実を認めることができずにあきらめることができなかった」と振り返っています。

 小説を書くために自分を見つめ直し、農家をはじめとするさまざまな人とのつながりの中で、ようやく自分のあるがままを認めることができた著者。この本を通じて「生きてるかぎり悩みは続くけど、でも、一人じゃないよね」と呼びかけています。

▼著者 旭爪あかね
▼新日本出版社 TEL 03(3423)8402 FAX 03(3423)8419
▼1600円+税

(新聞「農民」2014.9.1付)
ライン

2014年9月

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