「農民」記事データベース20140929-1135-07

農家の母ちゃん
手づくり料理

岩手県農民連 女性部一同


岩手の恵みいっぱい シソ巻き

 岩手県女性部で、今が旬の「シソ巻き」作り講習会を開きました。

 「シソ巻き」は、東北地方では昔からよく食べられてきた郷土食で、青ジソに、クルミなどを練りこんだみそを巻いて、油で揚げ焼きにした料理です。冷害の常襲地帯である岩手県では、冷害に強い小麦や雑穀、ナタネ油、それから、冷害だとむしろ豊作になるといわれるクルミなどの木の実を生かした郷土料理が数多くあります。青ジソも、栄養満点。特にカロチンの含有量は野菜のなかでもトップクラスで、油と料理することで吸収率もアップします。防腐作用や制菌作用にも優れ、動脈硬化の予防の効果もあります。シソ巻きは岩手の厳しくも豊かな自然と農の知恵がいっぱい詰まった、故郷の味なのです。

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意外と難しい!みんなでワイワイガヤガヤ、楽しみながらも悪戦苦闘

 今回のレシピは、一関市で農家レストラン「ばあばのレストランてご舎」を開いている伊東庚子(みちこ)さんがつくったもの。先生は「てご舎」スタッフの菊池公代さんです。二人とも農民連会員で、女性部の仲間でもあります。

 食べるのと作るのでは大違いで、意外と難しいレシピに、お母ちゃんたちもワイワイガヤガヤ。シソの中に入れる材料をしっかり混ぜて練るのも、ナタネ油で色鮮やかに揚げ焼きにするのも、なかなかたいへん。菊池さんは、毎日、シソ巻きを250個も作っているとあって、その手慣れた“技”に、一同「うーん、プロだ」と感心しきりでした。

 じつは、あと何回か挑戦して、「赤旗まつり(11月1〜3日、東京・夢の島)で売ろう!!」というのが私たちの最終目標。今回の出来ばえは、(売り物にするには)見た目がいまいち…。でも味は、おいしくできました!

(岩手県農民連女性部 久保田みき子)


《材料》

みそ 200グラム
小麦粉 200グラム
三温糖 200グラム
むきくるみ 20グラム
粉トウガラシ 2グラム
青ジソ 適量
油 適量

《作り方》

(1)めん棒で荒目にたたいたむきくるみと小麦粉、三温糖、粉トウガラシをよく混ぜる。
(2)みそを(1)とあわせてよく混ぜ、みその水分だけでよく練る。
(3)シソの葉をよく洗い、水分をふき取る。
(4)(2)を小指くらいの大きさにとり、シソの葉のウラの付け根の方に置き、くるくると巻く。
(5)フライパンに(4)が半分ほど隠れるくらいの量の油を温める。
(6)(5)に(4)を、巻き終わりを下にして並べ、弱から中火で焼く。
(7)焼けたら裏返して両面を焼き、油をきる。

(レシピ作成 伊東庚子)


 訂正 9月22日付4面「茨城農民連 燦々(さんさん)プロジェクト ただいま出資者募集中」の記事で、連絡先の県南筑波農産センターの電話番号がまちがっていました。正しくは、TEL0297(70)3504です。お詫びして、訂正いたします。

(新聞「農民」2014.9.29付)
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2014年9月

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