「農民」記事データベース20140922-1134-01

TPP交渉からの撤退を

食健連 雨の新宿駅西口で宣伝

関連/TPPをめぐる運動のこれからを考える9・27全国交流集会


 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は9月8日、雨の降る中、「TPP交渉からの撤退を」「農協つぶしの規制改革は許さない」と訴える東京・新宿西口で駅頭宣伝を行いました。

 オバマ米大統領が「TPPの11月大枠合意を目指す」と改めて言明し、1日からハノイで行われたTPP首席交渉官会合、9、10日に行われた日米農産物実務者協議が進展のかぎを握るといわれるなかで行われました。

 米の需給と米価安定に責任もて

 農民連を代表して、吉川利明事務局次長がマイクを握り、「TPPが締結されれば9割ものお米が、外米に取って代わり農村に大打撃を与えるといわれているが、今全国の農村で40数年前の低米価が押し付けられ、『米つくって飯くえねえ』の状況が広がっている。『政府は米の需給と米価の安定に責任をもて』の声を一緒に上げていこう」と呼びかけました。

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雨の中訴える吉川事務局次長(新宿駅西口)

 また、「西川公也新農水大臣はTPP反対運動を進めてきた私たちにとって、最悪の人物」だと指摘。就任のインタビューで、「衆参両院の国会決議を守り抜くことに変わりはない」としつつも、「政府試算にある経済効果があるならば、農林水産業を守りながら貿易量拡大のための経済連携を進めたい」と述べ、甘利TPP担当大臣が「大変前向きな方が閣内に入った」と大喜びしたことを紹介しました。

 他にも、全農協労連の舘野豊書記長、全国食健連の坂口正明事務局長が、TPP、農協改革について訴えました。


TPPをめぐる運動のこれからを考える
9・27全国交流集会
日 時 2014年9月27日(土)午前11時〜午後7時
場 所 東京・お茶の水「明治大学リバティータワー1022教室」ほか
内 容 午前11時〜12時半 全体会での報告
   ・報告1「いま世界と日本の流れの中でのTPPの意義」
       東京大学大学院教授・鈴木宣弘さん
   ・報告2「TPP交渉はじめ通商交渉の現局面と国際的な対抗運動」
       アジア太平洋資料センター(PARC)事務局長 内田聖子さん
   ・報告3「各界・各層を結集した共同運動の実践報告」(講師要請中)
   午後1時半〜4時 分科会(4つを予定)
     「TPPやその先取りの動きへの対抗運動」
     「地域での共同運動を前進させるために」
     「秘密主義の克服、情報共有のために」
     「全国的な運動や国際連帯強化のために」
   午後4時〜5時 全体会(分科会報告とまとめ)
   午後5時20分〜7時 懇親会(「在日本韓国YMCA・アジア青少年セン
     ター」)
参加費 集会資料代500円、懇親会参加費3000円
主 催 TPPをめぐる運動のこれからを考える全国交流集会実行委員会
共同代表 醍醐聰(TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会)
     中野和子(TPPに反対する弁護士ネットワーク)
     山根香織(主婦連合会)
事務局連絡先 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)
       TEL 03(3372)6112、Fax 03(3370)8329
       Eメール center@shokkenren.jp

(新聞「農民」2014.9.22付)
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2014年9月

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