「農民」記事データベース20140915-1133-14

大桃豆腐が毎年恒例の豆腐祭開く

 東京都豊島区池袋の大桃豆腐さんは毎年8月の最終土曜日に「豆腐祭」を開いています。今年も8月30日に開かれ、近所や都内のファンらが集いました。


稀少大豆で作った豆乳・納豆など販売
今年初めてのお豆腐ドーナツも
「自転車発電かき氷」懸命に挑戦

 店内では、希少大豆で作る、利き豆腐、利き豆乳、利き納豆をはじめ、一握りの大豆から増やしてきた茨城在来のお豆腐、茨城在来を滋賀県に嫁がせた權座(かりざ)のお豆腐の販売がありました。

 屋外では、みそすくいや大豆すくいが行われ、北区王子の石鍋商店さんがつくった心太(ところてん)や、今回初のお豆腐ドーナツが大人気。心太は短時間で完売になりました。

 農民連食品分析センターは「体力勝負! 自転車発電かき氷」と銘打ったかき氷を実施。子どもたちが一生懸命に自転車をこいで、できたかき氷をおいしそうにほおばっていました。お母さんも子どもに負けじと自転車こぎに挑戦する姿がありました。

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自転車こいでかき氷食べたよ

 食べもの・農業・環境でトーク

 近所の居酒屋「炙縁(あぶりえん)」ではトークセッションが行われ、「食べもの」や「農業」、「環境」などについて話し合いました。3人のゲストが問題提起。北海道南幌町で有機農業を実践している米農家の土井弘一さん、近所のオーガニックバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」の店主・高坂勝さん、分析センターの八田純人所長が「半農半X、ダウンシフトして見えてくるもの」のテーマでトークを行いました。

 土井さんは、有機無農薬栽培を始めてから、借金もなくなり、「安全でおいしいものをつくろう」という意欲がますますわいてきた経験を語り、「多くの若者が農業を始めてほしい」とエールを送りました。

 高坂さんは、ダウンシフト(減速)した生活について語り、「大手百貨店を脱サラしてオーガニックバーを開店したが収入は半減。しかし、週休3日で営業時間も6時間だけだが、千葉県匝瑳市で田んぼを始め、自らの時間を大切にしている。さまざまな人たちとの出会いもあり、充実した日々を送っている」と話しました。

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トークセッションで遺伝子組み換え大豆の試験を行う八田所長

 大豆を使ってGMの検査も

 八田さんは、ミツバチの飼育を始め、職場の屋上に巣箱を設置。みつが取れるようになり、ハチの巣を各所へ配りながら、環境の変化に敏感なハチの生態を観察している様子を語りました。

 また、大豆を使った遺伝子組み換え検査を行い、飼料や油として輸入されている大豆のほとんどが遺伝子組み換えであり、国産大豆の自給率を上げる必要性を述べました。参加者は、試験紙を使った検査で、実際に見る遺伝子組み換え大豆に、食の安全の大切さを改めてかみしめていました。

(新聞「農民」2014.9.15付)
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2014年9月

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